2012年、中国浙江省杭州市。この町で、ある女性が洗濯をしていた。
彼女が使っていた洗濯機は、日本でも昭和40年代に主流だった2層式。左の洗濯槽で洗い、右の脱水槽で脱水する。
洗濯が終わり、脱水していたその時……突然爆発音が! 何事かと女性が向かうと、なんと洗濯機が破壊されていた!
一体何が起きたのか? 実は、冬の寒さに備えて彼女が洗濯・脱水したある衣服が原因だった。
その衣服とは……ダウンジャケット。実はダウンジャケットの脱水は高速で脱水してはいけないのだ!!
洗濯槽から出したダウンジャケット内は、水を含んだ羽毛と空気でいっぱいになる。ゆっくりと圧力がかかると水は抜けて出ていくのだが、脱水槽のように高速回転させると、短時間に圧力がかかってしまうため、水が抜けなくなる。
その圧力に生地が耐えられなくなり、水を含んだ羽毛が一気に生地を破って飛び出し、爆発したと思われる。
実際に、中国で実験した映像がある。ダウンを脱水槽に入れて2分後……脱水機のフタが飛ばされた! 脱水機の中には壊れた破片が飛び散り、ダウンにも穴が!
実は2層式でダウンジャケットを脱水し洗濯機が壊れた事故は、中国では何件も起きていた。
日本でも起きていた洗濯に関する事故、さらに日本でも洗濯に関する事故が発生している。
アロマエステを経営する女性。施術をした後、アロマオイルを拭きとりタオルを洗濯。そして乾燥機で乾かした。
洗濯が終わったあとタオルを畳もうとしたが、面倒なので明日にしようと考え、そのままタオルを放置した。
すると2時間後……タオルから自然発火し火事に! なぜ自然に燃えたのか?
実は、アロママッサージではキャリアオイルという植物油が使われ、それは、洗濯しても落ちにくい。その状態で乾燥機にかけ、重なった状態にあると、熱がこもったままとなり、さらにキャリアオイルが空気に触れ、酸化することにより、温度がどんどん上昇し、自然発火することがあるという。
実際に検証のため、アロマオイルをかけたタオルを洗濯し乾燥機へ。乾燥が終わり、フタを開けて放置すると2時間後……タオルから煙が発生し、そして発火! 日本ではこれが原因で何件も火災が起きているという。
洗濯機や乾燥機など入れる物には十分注意を!