1982年の第1号店オープン以来、牛丼チェーン大手として愛されてきた「すき家」。甘じょっぱく煮込まれた牛肉がたまらない同ブランドの「牛丼」は折り紙つきの美味しさだが、公式ホームページにはさらに進化させるアレンジレシピが公開されているのだ。
■【とろ〜り3種のチーズドリア】牛丼の枠を超えて洋食に進化を遂げたメニュー
まずは「とろ〜り3種のチーズドリア」というレシピからご紹介しよう。
「すき家」でも人気の定番メニューである「とろ~り3種のチーズ牛丼」を、ベースに生まれたのがこのレシピ。ほとんど手間もかからずに作れるとのことだが、どんなものなのだろうか。
≪用意する食材≫(今回の材料は1人分)
・とろ~り3種のチーズ牛丼(並盛 1個)
・とろけるチーズ(50g)
・パセリ(少々)
準備する食材はこの通り超シンプル! 果たしてこれだけの具材でどんな進化を遂げるのか楽しみだ。
作り方は、具材と同じく極めてシンプル。耐熱皿に「とろ~り3種のチーズ牛丼(並盛 1個)」を牛肉が上に来るように整えて敷き詰め、その上から「とろけるチーズ(50g)」をまんべんなく振りかける。そしてそれを、260度のオーブントースターで約15分焼き、最後に「パセリ(適量)」を振りかければ完成だ。
味付けらしい味付けもしていないので、若干の不安を感じつつ口に運んでみると、パリパリトロトロのチーズのコクと香ばしさから、通常の牛丼とはまた違った“本格料理”の雰囲気が感じ取れた。オーブンで焼くだけでこれほど全体に香ばしさが宿るのはまさにマジック……。肝心の味だが、チーズから出た油が牛丼に染み渡っており、「とろ~り3種のチーズ牛丼」の美味しさがストレートに倍増している。ちょっと豪華に決めたいときに是非試してほしいアレンジレシピだ。
■【キムチチャーハン】もはや牛丼のちょい足しを超えた、新たなメニューの誕生
次は「キムチチャーハン」というアレンジレシピだ。
もはや名前から牛丼の気配が消えているのが気になるが、「すき家」の牛丼がどんな驚きの変化を遂げているのか、さっそくそのレシピの内訳を見ていこう。
≪用意する食材≫(今回の材料は1人分)
・キムチ牛丼(並盛 1個)
・たまご(1個)
・ごま油(15g)
・塩(少々)
・青ネギ(3g)
比較的シンプルで、味わいを大きく変化させるような調味料は見当たらない印象だ。
作り方は、フライパンに「ごま油(15g)」を入れて加熱。そこに「たまご(1個)」を割り入れて手早くかき混ぜる。火が通りきる前に「キムチ牛丼(並盛 1個)」を投入し、ほぐすように全体を絡ませつつ炒める。全体が混ざったら「塩(少々)」を入れて味を整え、器に移し、刻んでおいた「青ネギ(3g)」を散らせば完成だ。
拍子抜けするほど手早くできてしまったが、いざ実食。これはかなり旨い! まず「キムチ牛丼」が非常に完成された味のバランスであることを再認識させられる。タレの甘じょっぱさとキムチのピリ辛さは、炒めて混ぜ合わせたことでいつも以上に馴染んでいる印象だ。そして驚かされたのが、「ごま油(15g)」と「たまご(1個)」のマリアージュ。この二つがご飯全体を包むことで、香ばしくも深いコクを演出しているのだ。噛み締めると時折顔を出すキムチのシャキシャキ感と、青ネギの刺激で飽きさせないのも小技が効いている。簡単調理で全く違う印象に変わるので、すき家メニューで新しい風を感じたい方におすすめだ。