推理アニメ『名探偵コナン』には、主人公・江戸川コナン以外にも怪盗キッドや赤井秀一など人気キャラが目白押しだが、彼らに匹敵する、もしくはそれ以上の人気を誇っているのが安室透だ。今回は“トリプルフェイス”の異名を持つ安室について紹介していこう。
■本当の姿は公安警察の“降谷零”
トリプルフェイスの異名を持つ安室透。文字通り、3つの顔(肩書き)を持っていることに由来する。
安室にはコナンたちが敵対する「黒の組織」のメンバー“バーボン”としての顔と、私立探偵の安室透としての顔がある。しかし、それらは全て仮の姿。安室の本名は降谷零と言い、本当の姿は公安警察なのだ。
全国の公安警察を取りまとめる警察庁警備局警備企画課、通称「ゼロ」に所属する安室(降谷)は、日本の安全と秩序を維持することを職務としており、日本へのとてつもない愛国心を秘めているのである。2018年に公開された劇場版『名探偵コナン ゼロの執行人』は、安室(降谷)をはじめとした公安警察の人物を中心に描かれた作品で、安室透ファンには堪らない作品となっている。
■黒の組織の“バーボン”、私立探偵の“安室透”
先にも触れたが、公安警察の任務の一環として黒の組織に潜入している安室(降谷)の組織でのコードネームは“バーボン”。公安警察で培った観察力と洞察力を活かし、情報収集など探りの仕事をメインに行なっている。
しかし、公安警察の降谷零としての顔も、黒の組織のバーボンとしての顔も、表向きに語ることができないため、私立探偵の安室透という顔も持っているのだ。安室透としては、毛利探偵事務所の下にある喫茶店ポアロで働きながら、空いた時間に私立探偵としても活動し、周囲から怪しまれないように私生活を送っているのである。
■“トリプルフェイス”以外も特技が多すぎる
公安警察として、黒の組織メンバーとして、私立探偵として、それぞれ秀でた能力を持っているが、彼はそれ以外にも様々な特技を持ち合わせているパーフェクトな男。
まずは圧倒的な知識量。言うまでもないが、トリプルフェイスをこなせるのは彼の知識量があってこそのことだ。そして戦闘力も並外れている。ボクサーのように身構える戦闘スタイルで、劇場版20作目の『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』では、観覧車の上でライバル・赤井とダイナミックなバトルを繰り広げ、ファンを歓喜させた。
また、料理の腕前も一級品。喫茶店ポアロではサンドイッチやケーキを作っており、ポアロの従業員である榎本梓にも称賛されている。その他にもギターやテニス、ドライビングテクニックなどもスペシャルな腕前で、ファンたちからは「逆にできないことあるの?」なんて声もあがっているほど。とにかく隙のないパーフェクトな男なのである。