競走馬に代わる“ウマ娘”と呼ばれる少女たちの活躍を描いた、スマホ用ゲームでアニメ版も大人気の『ウマ娘 プリティーダービー』。本作には競走馬の史実からインスパイアされたと思しき設定が多々ある。そんな史実とウマ娘たちがリンクする雑学を3つ紹介。
■オグリキャップ/作中でも史実でも、驚くべき食いっぷりだった!!
マイペースなウマ娘・オグリキャップ。作品内では随所でその天然っぷりを見せるが、もっとも特徴的なのがその食いっぷりだ。公式プロフィールにも「トレセン学園一の健啖家であり、一瞬で米びつも鍋も空にする」と記載がある。
モデルとなった競走馬・オグリキャップも、よく食べ、よく寝るのんびり屋だったようだ。食事の際はカイバ桶に顔を突っ込み、ひたすらに餌を食べ続けていたらしく、雑草なども積極的に口にしていたという。幾多のレースをこなし、疲労やストレスも多く溜まるであろう現役時代にも、その食欲だけは落ちなかったとの逸話が残っているほどだ。
■ゴールドシップ/愛すべき“ゴルシ”の奇行は意外と史実通り!?
自由奔放かつ破天荒なウマ娘・ゴールドシップ。ゲームではレースで一着を記録すると、プレイヤーに笑顔でドロップキックをお見舞いしてくる演出がなされるなど、とにかく行動がぶっ飛んでいる印象で、それゆえ多くのファンから愛されている。
実際の競走馬・ゴールドシップにもユニークな逸話は多く存在しており、気性が激しく、突然後肢で立ち上がることなどは、もはや日常茶飯事。かと思えば急に大人しくなるなど、まさに、騎手や関係者を惑わす“トリックスター”とでもいうべき馬なのだそうだ。
気ままでわがまま、しかし憎めない抜群の愛嬌を持ち、時折真面目さも垣間見せる。そんな性格はウマ娘のゴールドシップにも受け継がれているようだ。何をしでかすかわからないからこそ“ゴルシ”は競馬ファン、そしてウマ娘ファンに広く愛されているのかもしれない。
■トウカイテイオー/記憶に残るあの「テイオーステップ」は存在した!!
トウカイテイオーは一人称が「ボク」であるいわゆるボクっ娘のウマ娘。身体が柔らかくダンスが得意で、時折披露する特徴的なステップは“テイオーステップ”と呼ばれている、彼女の重要なアイデンティティのひとつだ。
実は、モデルとなった競走馬・トウカイテイオーも独特な歩き方をよくしたのだという。上機嫌な様子でパドックを跳ねるように歩く姿は度々目撃され、注目を集めたそうだ。
1991年の皐月賞でもトウカイテイオーはその独特な歩き方で馬場入り。大外枠からであったが、軽やかな走りを見せて見事勝利を収めた。こうした勝利の史実が、ウマ娘であるトウカイテイオーの「無敵のテイオー伝説 ついに幕開けだぞっ!」というキャッチフレーズには込められているのかもしれない。