大正6年から100年以上の歴史を紡いできたキッコーマン。そんな同社の看板商品の一つが“キッコーマン豆乳”だ。今回は、公式サイトで紹介されている、お砂糖を加えた『調整豆乳』と、素材の味を感じられる『無調整豆乳』を使ったレシピを2品ご紹介。
■【明太豆乳クリームうどん】
まずは「明太豆乳クリームうどん」というレシピからご紹介しよう。まるでカルボナーラを思わせる和風の濃厚麺レシピが豆乳でできてしまうというのだが、その味は一体どういう仕上がりになるのだろうか。
≪用意する食材≫(今回の材料は1人分)
・『調製豆乳』(60ml)
・冷凍うどん(1人前)
・絹ごし豆腐(80g)
・めんつゆ(3倍濃縮のものを小さじ1)
・明太子(25g)
・大葉(適宜)
・小ねぎ(適宜)
作り方は、まず「冷凍うどん(1人前)」を袋の表示通りに加熱しておく。電子レンジで加熱するやり方がおすすめだ。次に「明太子(25g)」の皮をむいてボウルにあけ、そこに「『調製豆乳』(60ml)」、「絹ごし豆腐(80g)」、「めんつゆ(3倍濃縮のものを小さじ1)」を入れ、クリーム状になるまで攪拌器などを使ってよく混ぜ合わせておく。それを加熱しておいたうどんの上に回しかけ、最後に刻んでおいた「大葉(適宜) 」「小ねぎ(適宜)」を散らせば完成だ。
ふわっとした白いとろみの中にプツプツときらめく明太子……見た目はバッチリといったところだが、味の方がどうだろう。一口すすると驚いた。『調製豆乳』のふんわりした甘さにめんつゆの香ばしさがベストマッチしているのだ。そこに明太子のほのかな辛さとコク、磯の風味がいい刺激を与えてくれる。そして、特筆すべきは絹ごし豆腐。これが全体をクリーミーに仕上げているのだが、牛乳などと違いその後味が圧倒的に軽いのである。トッピングも優しい味わいに食欲そそる刺激を加えてくれており、非常に完成度の高いくせになる味わいと言えるだろう。
■【台湾風豆乳スープ(シェントウジャン)】
次に紹介するのは「台湾風豆乳スープ(シェントウジャン)」というアレンジレシピ。なにやら聞きなれない響きだが、実はこのレシピ、台湾では朝食の定番として長らく愛されてきたものなのだそうだ。まるで“台湾のお味噌汁”的立ち位置の料理だが、一体どんな味になるのか期待は高まるばかりだ。
≪用意する食材≫(今回の材料は2人分)
・『無調整豆乳』(500ml)
・塩(小さじ1/2)
・長ネギ(5cm)
・ザーサイ(20g)
・パクチー(適宜)
・ごま油(小さじ2)
・桜えび(小さじ2)
・黒酢(大さじ4)
・ラー油(適宜)
ひとつひとつの味わいはわかるが、これらが合わさるとどんな味なるのかまるで想像がつかないが、早速作っていこう。
作り方は、まず「長ネギ(5cm)」、「ザーサイ(20g)」をみじん切りにするところからスタート。同時にトッピング用の「パクチー(適宜)」も適当な大きさに切っておこう。次に、鍋に「ごま油(小さじ2)」を入れ、切った長ネギとザーサイを入れ、中火で軽く炒めておく。しんなりとしてきたら、そこに『無調整豆乳』(500ml)と「塩(小さじ1/2)」を入れ、沸騰直前まで加熱する。加熱したら器に注ぎ、そこに「パクチー(適宜)」と「桜えび(小さじ2)」、「黒酢(大さじ4)」(※各器に大さじ2杯ずつ)を入れれば完成。お好みで「ラー油(適宜)」をかけても良いとのこと。
まず、ザーサイのコク深い発酵臭と黒酢の香りが実に異国情緒を漂わせてくれる。にわかにテンションが上がりながら、湯が立ち上るスープを一口すする。これが、黒酢の酸っぱさと風味と、ザーサイの旨味が染み出したまろやかな豆乳のコクが見事にマッチしており、実にうまい! さらにパクチーと桜えびが不意に口に入り込むと途端に味わいが変化するのも楽しい。さらに、特筆すべきはその舌触り。なんと黒酢を入れることで、おぼろ豆腐のように少し固形化するのだ。これによりどこか茶碗蒸しを食べているような食感になるというわけだ。比較的簡単にできるのでぜひ試してみてほしい。