「週刊少年マガジン」4・5合併号の表紙にて“今年の顔”と紹介された『東京リベンジャーズ』のマイキーこと佐野万次郎。圧倒的なカリスマ性と無敵の強さを誇るマイキーは中高生の間で人気を呼び社会現象を巻き起こした。今回はそんな彼の活躍を紹介していく。
■「日和ってる奴いる? いねえよなぁ!!?」/誰もが憧れる対・愛美愛主の演説
マイキーの名シーンは数あれど、まずはこのシーンを紹介しないと始まらない。コミックス第2巻でマイキーたちの2つ上の世代のチーム・愛美愛主(メビウス)に対して決起集会を行うシーンだ。
ことの発端は、東京卍會(以下、東卍)の参番隊隊長・パーちんこと林田春樹の親友に起こった出来事。その親友は愛美愛主のメンバーに袋叩きにされるだけではなく、彼女を自分の目の前でレイプされたり、親兄弟を吊るされたり、カネを巻き上げられたりするなど凄惨とも言える屈辱を味わされた。
親友に起こった出来事に憎しみを抑えきれないパーちんだったが、東卍の仲間に迷惑をかけるわけにはいかないと愛美愛主との戦争をためらう。そこで、マイキーは東卍のメンバーに対し、「東卍にパーの親友がやられてんのに 迷惑だと思ってる奴いる!?」と突然声を上げた。「いねえよなぁ!!?」と叫ぶその姿に不服を申し立てるメンバーはおらず、「“愛美愛主”潰すゾ!!!」という声を皮切りに、愛美愛主との戦争の火ぶたが切って落とされたのだった。
■「東卍は時代を創る」/“聖夜決戦編”の無敵のマイキー
次にコミックス第12巻、“聖夜決戦編”クライマックスで登場したマイキーの無敵の強さを感じられるシーンをご紹介。クリスマスの夜、教会にて主人公・花垣武道と弐番隊隊長・三ツ谷隆、副隊長・柴八戒は暴走族チーム・黒龍(ブラックドラゴン)の十代目総長であり八戒の兄でもある柴太寿と戦っていた。
八戒はそんな太寿に対しての過去に起こった虐待のトラウマから抜け出せずにいたが、武道たちの説得により我を取り戻す。しかし、太寿はゴリゴリの武闘派であり、武道たち3人が果敢に挑んでもびくともしないほどの実力であった。武道は果敢に挑んで太寿を動揺させるも状況を一転させるほどの効果はなかった。
そんな武道たちが限界を迎えそうなった瞬間、あたりに聞きなれたバブの声が鳴り響く。「メリークリスマス」という言葉とともに姿を現したのは他でもないマイキーであった。総長の加勢に安堵する一同。だが、太寿はそんなマイキーを挨拶代わりにと片手で地面へと叩きつける。
さすがにマイキーでも駄目かと思われたが、次の瞬間マイキーは太寿をひとつの蹴りでダウンさせてしまう。それは「太寿が消えた」と言われるほど一瞬の出来事だった。
■「楽しめよ!! 祭りだぜ!?」/絶対来ると思っていた……我らが最強の総長!
最後にコミックス第19巻“天竺編”最終決戦のワンシーンをピックアップ。総長・黒川イザナを中心とした極悪の世代“S62世代”のメンバーで結成された、横浜天竺(以下、天竺)の圧倒的な戦力を前に一方的に攻撃されてしまう東卍のメンバーたち。ついには元東卍であり現天竺総参謀の稀咲鉄太に、マイキーの妹・佐野エマが殺されてしまったのだ。
愛する妹を失い茫然自失とするマイキー。エマのことが好きだった龍宮寺堅も絶望してしまう。マイキーは武道に天竺との最終決戦に行くと伝えられるも、ただただ黙りこくるだけであった。トップふたりは不在の状況だが、武道と残った東卍メンバーは天竺への決戦へと向かうことに……。
数で勝る天竺相手にじり貧になる東卍。しかし、武道を始めとする東卍メンバーは諦めておらず、闘志むき出しの状態で天竺に立ち向かっていく。武道は稀咲相手にパンチをひとつ浴びせるが、すぐにイザナに蹴りを入れられ倒れてしまう。もうだめかと思われたが、何かを悟ったのか、突如武道がガッツポーズを上げた。「オレ…負けなかったっスよ」と言う武道の後ろに現れたのは、マイキーだった。
突然の登場にビビる一同。「ありがとう タケミっち」とマイキーは武道に言うと、「ハンデいる?」と天竺に向かって言い放つ。馬鹿にするなと騒ぐ天竺だが、「2万人連れてこい!!」と黙らせ、格の違いを見せつけるのだった。いつものマイキー、いや最強の総長が戻ってきて東卍のメンバーは再び闘志を燃やすことになるのである。