1990年代のJ-POPを語る際に無視できない存在と言えば、音楽プロデューサー・小室哲哉。ヒット曲を数多く世に送り出してきた小室哲哉ですが、そのなかでも特に売れた楽曲とは……? ランキング形式で上位10曲を発表していきましょう。
■第10位『Chase the Chance』/安室奈美恵(約136.2万枚)
安室奈美恵にとって初のミリオンヒット曲になった、1995年発売の『Chase the Chance』が第10位。この楽曲は東山紀之が主演を務めたテレビドラマ『ザ・シェフ』(日本テレビ系)のテーマソングでした。
■第9位『survival dAnce 〜no no cry more〜』/trf(約137.6万枚)
第9位は90年代半ばに人気を博したダンス&ボーカルグループ・trf(※1996年より大文字)の『survival dAnce 〜no no cry more〜』。この曲以降、trfが発表したシングルは5作連続でミリオンセラーを達成することに。
■第8位『masquerade』/trf(約138.9万枚)
続く第8位もTRFから『masquerade』がランクイン。TRFにとって9枚目のシングルとなった同曲は、パワフルなサウンドとダンスが魅力でした。
■第7位『Don’t wanna cry』/安室奈美恵(約138.9万枚)
安室奈美恵はこの曲で1996年にレコード大賞を受賞。若き日の彼女の固い決意が感じられるこの楽曲は、ファンからの支持も厚いようです。
■第6位『I’m proud』/華原朋美(約139.0万枚)
第6位は華原朋美の3枚目のシングル「I’m Proud」。小室哲哉はのちに、この曲の誕生秘話を明かしています。なんでも、最初に書いたこの曲の歌詞を華原に見せたところ、暖炉に丸めて捨てられてしまったとか。書き換えた歌詞で同曲をリリースした結果、大ヒットにつながったようです。
■第5位『CRAZY GONNA CRAZY』/trf(約158.7万枚)
『CRAZY GONNA CRAZY』は、trfが発表したシングルのなかでも最もセールスが伸びた楽曲。聴く人を明るい気持ちにさせるこの曲は、AAAやDream5をはじめ多くのアーティストにカバーされており、当時を知らない世代にも親しまれています。
■第4位『恋しさと せつなさと 心強さと』/篠原涼子 with t.komuro(約202.1万枚)
映画『ストリートファイターII MOVIE』の主題歌に起用されたこの曲で、篠原涼子は日本レコード大賞優秀賞を受賞。「NHK紅白歌合戦」にも初出場しました。
■第3位『WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント〜』/H Jungle with t(約213.5万枚)
ダウンタウンが司会を務める『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)に小室哲哉が出演したことをきっかけに、浜田雅功と小室哲哉のコラボが実現。オリコン週間チャートでは7週連続第1位、ダブルミリオンを達成する大ヒット曲になりました。
■第2位『DEPARTURES』/globe(約228.8万枚)
東日本旅客鉄道(現・JR東日本)が1991年から展開したスキー旅行のキャンペーン、「JR SKISKI」とのタイアップ曲として生まれたのがこの楽曲です。2016年には、globeデビュー20周年プロジェクトの一環で、同曲の儚い世界観を女優・三吉彩花が主演で表現した映像も公開されました。
■第1位『CAN YOU CELEBRATE?』/安室奈美恵(229.6万枚)
堂々の第1位は安室奈美恵の『CAN YOU CELEBRATE?』です。テレビドラマ『バージンロード』(フジテレビ系)の主題歌として書き下ろされ、現在も結婚式の定番ソングとして親しまれているこの曲は、女性ソロアーティストのシングル歴代売上1位の記録を持っています。
――小室哲哉が世に送り出してきたヒット曲は、切ない曲やパワフルな曲、明るい曲やグっとくる曲などバリエーションが豊富。改めて伝説の音楽プロデューサーのすごさがわかるランキングでした。