『東京リベンジャーズ』版 “あいつ今何してる?” 不良たちも未来では真面目にお仕事!

コラム

citrus 文月

 

大ヒット中の『東京リベンジャーズ』の主人公・武道は、9回目のタイムリープで平和な未来を勝ち取った。生き残った元東京卍會メンバーも大人になりそれぞれ職業に就いているが、なかにはそのイメージからは想像もできない仕事をしているキャラもいるのだ。

 

 

■松野千冬/ペットショップ店員

主人公・花垣武道の相棒である松野千冬は、未来ではペットショップ店の経営者となっている。店名は「XJ(ペケジェイ)ランド」という名前であり、羽宮一虎が手伝いとして働いている。“なぜ千冬がペットショップを?”と彼がそこで働いているのを不思議に思う人もいるかもしれないが、実は過去の描写を見るとしっかり伏線は張られていたのだ。

理由のひとつとして考えられるのが、千冬が敬愛していた場地圭介の存在だ。公式キャラクターブックの『東京卍リベンジャーズ キャラクターブック 天上天下』によると、場地の夢は“ペットショップで働くこと”と書かれている。

また、コミックス第23巻のタイムカプセルを掘り出すシーンで、東京卍會(以下、東卍)のメンバーに向けて書いたマイキーの手紙が登場するシーンがある。そのなかで「きっとバジの事思って なんかしてるハズ」と千冬の将来について言及されているシーンがあるのだが、このとき千冬は図星と言わんばかりの驚いた顔をしていた。

千冬の場地に対する忠誠心とマイキーの言葉を踏まえると、千冬は場地の夢を受け継いでペットショップ店を経営している可能性は高いだろう。何より場地の親友であった一虎を働かせているのがその証拠ではないだろうか。

 

 

■柴八戒/ファッションモデル

“聖夜決戦編”、“天竺編”で活躍を見せた柴八戒の未来の職業はちょっと意外だ。6回目のタイムリープ後の世界では、現代の東卍の最高幹部になっていた八戒だったが、9回目のタイムリープ後の世界では、その恵まれた長身を活かして世界的なファッションモデルとなっていた。

姉である柴柚葉はそんな彼のマネージャーになっており、厳しいスケジュールをこなす八戒を献身的にサポート。未来の八戒も女性が苦手であり、女性ファンに詰め寄られるだけでフリーズしてしまうので、柚葉は相変わらず手を焼いているよう。

八戒がモデルになった理由はいくつか考えられるが、有力なのは未来でデザイナーを目指す三ツ谷隆と一緒に仕事をしたいから、という見方ではないだろうか。尊敬していて大好きな三ツ谷が夢に向かって頑張っているのだから、自分も彼の仕事に関わりたいと考えるのは不自然ではないはず。八戒自身も「タカちゃん早く出世してオレと仕事しよ?」と言っているため、彼らふたりがランウェイで共演する日も遠くはないのかもしれない。

 

 

■河田ナホヤ、ソウヤ兄弟/ラーメン屋

東卍の肆番隊隊長、副隊長である河田ナホヤ(スマイリー)、ソウヤ(アングリー)兄弟はなんとラーメン屋を開いている。暴走族時代もふたり揃っての姿が印象的だったが、お店もどうやらふたりで切り盛りしているらしい。

ふたりのお店は、暖簾がコミックス第15巻の表紙で河田兄弟が着ていたスカジャンに刺繍された模様になっていたり、店名も“双悪”となっていたりと彼ら兄弟にちなんだものが散りばめられている。また、メニューもスパイシーな白トンコツの“スマイリー”、優しい味の黒トンコツ“アングリー”というふうに、まるで彼らの性格を反映させたかのようなラーメンとなっているのだ。スマイリー曰く、味は“殺人級に旨い”とのこと。

彼らふたりがどうしてラーメン屋を経営しているのかは定かではないが、先に挙げたマイキーの手紙では、「スマイリーは…そうだな、ぶっ飛んでっからヤベぇ事してそう」と語られていたので、ある意味納得できる仕事であるのかもしれない。