もう当時は大事件! 林檎&宇多田、布袋&吉川、桑田&桜井… “夢のコラボ” がヤバすぎ

コラム

citrus 文月

 

音楽業界ではたびたび “夢のコラボ” と評されるアーティスト同士のコラボが実現している。才あるアーティスト同士が共演することは、双方のファンにとってたまらない出来事であろう。そこで今回はそんな “夢のコラボ” をしたアーティストたちをご紹介。

 

 

■椎名林檎&宇多田ヒカル

 

はじめは椎名林檎と宇多田ヒカルというシンガーソングライター同士のコラボ。

 

実はこのふたりは1998年に東芝EMI(当時)からデビューした同期であり、翌1999年10月には東芝EMIの新人発表イベントにおいて『東芝EMIガールズ』として共演。ふたりでアメリカのポップスデュオ・カーペンターズの『i won't last a day without you』をカバーした。

 

また、同曲は2002年5月27日に発売された椎名のカバーアルバム『唄ひ手冥利~其ノ壱~』で、レコーディングバージョンとして収録された。その後、2016年9月16日にリリースされた宇多田のアルバム『Fantôme』内の楽曲『二時間だけのバカンス』で、再びコラボが実現。そして、2019年11月13日に発売された椎名初のベストアルバムとなる『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』内の楽曲『浪漫と算盤』で3度目のコラボを果たしている。

 

 

■布袋寅泰&吉川晃司

 

次は『BOØWY』の元ギタリスト・布袋寅泰とシンガーソングライターである吉川晃司のユニットである『COMPLEX』。

 

布袋はBOØWYに所属していたときから吉川とは交流があり、同バンドが解散後にふたりで飲み屋に行き、 “一緒にやらないか” ということで1988年に結成されたという。

 

1989年4月8日に1作目のシングル『BE MY BABY』を発売し、オリコンチャートで1位を記録するなど大ヒット。また本作のミュージックビデオは布袋と吉川が白い空間内で歌とギターを演奏しているだけの映像となっており、非常にシュールなのでファンならば一見の価値ありだ。

 

その後は方向性の違いにより、1990年11月8日に行われた東京ドーム公演をもって無期限の活動休止。活動再開はないかと思われたが、2011年に東日本大震災のチャリティーライブを行うために一度きりの復活を果たした。

 

 

■桑田佳祐&桜井和寿

 

最後は『サザンオールスターズ』のボーカル・桑田佳祐と、『Mr. Children』のボーカル・桜井和寿が結成したバンド『桑田佳祐&Mr.Children』。本バンドは桑田が所属する芸能事務所『アミューズ』が主導するエイズ啓発運動である、 “Act Against AIDS” の一環として期間限定で結成された。

 

そんな経緯のためリリースした楽曲は、1995年1月23日にシングルとして発売された『奇跡の地球』の1曲のみ。6月までの限定生産だったが、オリコンチャートによると累計172万枚もの売り上げを飛ばす大ヒットとなった。

 

桑田と桜井のコラボは世間に衝撃を与えることなり、今もなおファンの間で “最強のコラボ” として語り草となっている。2019年12月24日に発表されたgooランキングの調査「最強のコラボだと思う男性デュオランキング」でも1位にランクインしており、未だに与えた影響力の大きさがうかがい知れるだろう。