安室透は『名探偵コナン』作中屈指の人気キャラクター。そんな彼が黒の組織のバーボンだと判明した「漆黒の特急(ミステリートレイン)」編は、人気が高いエピソードだ。そこで今回は、同エピソードのおすすめポイントをアニメ版から紹介したい。
■漆黒の特急(ミステリートレイン)はこうして始まった
漆黒の特急(ミステリートレイン)編とは、2013年7月13日に放送されたアニメ701話「漆黒の特急(ミステリートレイン) (発車)」から、2013年8月3日放送の704話「漆黒の特急(ミステリートレイン) (終点)」の4話に及ぶエピソードのこと。
江戸川コナンや灰原哀たちは、行き先不明の特急列車・ベルツリー急行に乗車する。列車ではイベントとして、乗客のなかから犯人役や被害者役などがランダムに選ばれて事件が起こり、それを他の乗客が推理するクイズが用意されていた。
乗車から少し経った頃、コナンは探偵役に選ばれたというカードに気づく。カードには、「10分後に7号車B室で起こる事件を捜査しろ」と書かれていた。一方、灰原ことシェリーの行方を追っている黒の組織は、シェリーがこの列車に乗ることを事前に掴んでおり、メンバーのバーボンを潜り込ませていたのだった。
■終点まで止まらない列車の中で起きた殺人事件
見どころのひとつは、終点まで停車しないベルツリー急行の中で実際に殺人事件が起きてしまったことだろう。当初コナンたちがミステリートレインのイベントのクイズだと思っていた事件は、クイズに見せかけた本当の殺人事件だったのである。終点まで停車しない列車の中に潜む殺人犯を推理する緊張感は、ミステリー好きなら堪らないシチュエーションだろう。
さらに同時並行で黒の組織の魔の手がシェリーへと近づく。列車には、謎の多い人物として知られる世良真純や沖矢昴、安室透が乗車しているうえに、殉職したはずの赤井秀一の顔をした人物の姿も。誰が味方で誰が敵なのかがわからない状況は、特急列車という密室サスペンスの面白さを何倍にも増幅させていたのだった。
■バーボンの正体判明には200話近くかかった……?
そしてこのエピソードを語るうえで外せないのが、黒の組織のメンバーであるバーボンの正体が判明したこと。作中で初めてバーボンという名前が出てきたのはなんと509話、「赤白黄色と探偵団」でのことだ。
正体判明までにかなりの時間が空いたこと、それまでのエピソードで世良真純や沖矢昴などバーボンではないかと匂わせる人物が多く登場したこともあって、このエピソードが公開された当初、SNSは大騒ぎになっていた。
安室透好きはもちろん、コナンファンであれば見て損がない傑作エピソードであり、現在の最新ストーリーの安室透や赤井秀一のバックボーンにもなっている話なので、必見だ。