新時代のヒットソングメーカー集団! official髭男dismはけっこうアニソンを歌ってる!?

コラム

citrus 文月

 

「Pretender」、「115万キロのフィルム」などの大ヒット曲で知られる人気バンド・official髭男dism。斬新な曲作り、高い演奏技術を持つ彼らは、若者を中心に絶大な支持を集めるスターバンドだ。そんな髭男だが何曲かアニソンを歌っていたことはご存じだろうか?

 

 

■「Universe」/『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争リトルスターウォーズ2021』

2021年2月24日にリリースされた「Universe」。『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』の主題歌である本楽曲は、ジャジーなピアノと髭団らしいシンセサイザーを多用したゴージャスなサウンドが印象的だ。

この映画は1985年に公開された『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』のリメイク作品。ドラえもんたちがパピという少年とともに、彼の故郷であるピリカ星の危機を救うべく旅立つというストーリーとなっている。ドラえもんファンのなかでも、屈指の名作として数えられている大長編ストーリーである。

「Universe」はVo.藤原聡が絶え間なく発する歌声は、情報量が多いものの、自然と聴き入ることができる不思議な魅力がある。かといって、バックサウンドが地味ということなく、ゆるやかで心地良いグルーブを作っているため一聴の価値ありだ。

 

 

■「Cry Baby」/『東京リベンジャーズ』

「Cry Baby」は2021年5月7日にリリースされた楽曲。漫画家・和久井健原作のテレビアニメ『東京リベンジャーズ』のOPテーマとして使用された「Cry Baby」は、同作の良さを見事に反映した曲としてファンから評価された。

東京リベンジャーズは、主人公・花垣武道が元恋人・橘日向を救うために過去にタイムリープし、暴走族チーム・東京卍會を変えるという物語。鬼気迫るストーリーに東卍総長のマイキー、副総長のドラケンなどのキャラクターが人気を呼び、社会現象を起こすほどの盛り上がりを見せている作品だ。

そんな『東京リベンジャーズ』のOPテーマ「Cry Baby」の特色と言えば、転調の多さ。一般的なポップスでは考えられないような場面で転調したり、連続して転調する場面があったりと、J-POPのお決まりを崩すようなコード進行となっているのだ。あまりの転調の多さに、一部のファンからは武道のタイムリープを表しているようであると考察する声も上がっているほどである。

 

 

■「ミックスナッツ」/『SPY×FAMILY』

最後は2022年4月15日に配信リリースされた「ミックスナッツ」をご紹介。『週刊少年ジャンプ+』で漫画家・遠藤達哉が連載している漫画『SPY×FAMILY』のテレビアニメのOPテーマに使用された。曲名は作中の登場人物・アーニャの好物であるナッツにちなんで名づけられたのだという説が濃厚だ。

「SPY×FAMILY」は、スパイである黄昏、殺し屋のヨル・ブライア、超能力者のアーニャが疑似家族を築き、仮初の日常を送るホームコメディ。登場人物たちの絶妙なすれ違いによる笑いと、芽生えつつある家族の絆に涙するストーリーが人気を呼び大ヒットとなっている。

某スパイ映画のBGMを彷彿とさせるような怪しいサウンドのイントロから始まる「ミックスナッツ」は、Aメロの激しいウォーキングベースから怒涛のキメを決めるBメロまで目が離せない展開。その熱狂のまま迎えるサビは、アドレナリンが噴き出るかのような爽快感と興奮をリスナーに与えてくれる。何度も聴くうちに病みつきになること間違いなしの曲なのだ。