実に70年以上の歴史を持つ株式会社おやつカンパニー。同社の人気商品「ブタメン」は、小腹を満たしてくれるミニサイズのカップ麺でありながら、駄菓子でもあるユニークさで親しまれている。今回はそんな「ブタメン」を使った意外な公式レシピをご紹介!
■【昔なつかし香味ブタメン】
最初に紹介するのは「昔なつかし香味ブタメン」というレシピ。今回使用するのはシリーズの看板とも言える「ブタメン(とんこつ)」。そこに合わせるのは、なんと驚きの麦茶。「ブタメン」と言えば、37gのコンパクトサイズながら、こだわり抜いた癖になる味が魅力の商品だが、その完成した味のバランスがどう変化するというのか……少々不安だが、さっそく作ってみよう。
≪用意する食材≫
・「ブタメン(とんこつ)」(1個)
・麦茶(180ml)
作り方は、とてもシンプル。「『ブタメン(とんこつ)』(1個)」に、熱々の「麦茶(180ml)」を注いでフタをし、3分経ったらフタを開けてスープと麺をよく混ぜ合わせるだけだ。使用する麦茶は、市販のペットボトルのものを耐熱容器に移し替え、電子レンジで加熱するといった方法でも問題ないが、ティーバッグで濃い目に煮出したほうがより香りが立つだろう。
一体どんな味に仕上がるのか……期待と不安を胸にフタを開けると、ブタメンの豚骨スープの濃厚な香りの奥に、そこはかとなく麦茶の香ばしさが漂ってきた。一口スープをすすってみると……これが抜群に合う。形容が非常に難しいのだが、麦茶がバックアップに徹しており、メインはブタメンの濃厚な豚骨スープ。その味のバランスを崩さずに、麦茶がふんわりとした香ばしさを全体に与えており、癖になる味わいだ。イロモノ系かと思いきや地に足のついたオシャレな味の一品だったので、ぜひ試してみてほしい。
■【油そば風ブタメン】
次は、「油そば風ブタメン」というレシピを紹介しよう。こちらのレシピは料理コラムニストの山本ゆりさん考案のレシピ。スープが自慢の「ブタメン」をあえて汁なしで食べるというのだが、それだけでなく同時に卵スープも作れるというのだ。
≪用意する食材≫
・「ブタメン(とんこつ)」(1個)
・卵(1個)
・ごま油(小さじ1)
・のり(適量)
【A】
・ネギの小口切り(適量)
・白いりごま(適量)
・ラー油(適量)
・にんにくチューブ(1cm程度)
作り方は、まず「『ブタメン(とんこつ)』(1個)」を定量のお湯で作り、ザルなどを使って麺とスープを別の容器に分けておく。次に麺を入れた器に「ごま油(小さじ1)」を入れて麺とよく和え、スープには分量外のお湯大さじ2杯を加える。麺を入れた器に【A】の調味料を入れて混ぜ合わせ、その上に「卵(1個)」の黄身の部分と「のり(適量)」を乗せる。白身の部分はスープに入れて溶きほぐし、ラップをかけずに電子レンジの600wで1分加熱し、様子を見ながら追加で20秒加熱すれば完成だ。
なんと、あっという間に油そばと卵スープの2品が出来上がってしまった。さっそく油そばの方からいただいていこう。黄身を崩す前にまずは麺を一口すすると、ごま油とにんにくのパンチのある香りと旨味が口に広がり、食欲がビリビリと刺激された。麺に味がないのではと気にしていたのだが、ほんのりとスープの味が沁みており、絶妙な塩梅。黄身を崩していただくと、より濃厚な味わいに変身するのも楽しい。そんな “がっつり系な麺” の箸休め的に卵スープをすすると、ホッと一息つけるのである。