【SEKAI NO OWARI】インディーズ時代のアルバム「EARTH」が神曲ばかりでとんでもない件 だった!

コラム

citrus 文月

 

若者から絶大な支持を得るバンド「SEKAI NO OWARI」。「RPG」などのヒット曲で知られる彼らだが、インディーズ時代には「世界の終わり」というバンド名で活動しており、その時期にも名曲をリリースしてきた。そこで今回は初期アルバム「EARTH」から3曲をご紹介。

 

 

■「幻の命」

 

「幻の命」は、「EARTH」に先行して2010年2月10日にシングルカットされ、セカオワのデビュー作となった曲。タワーレコード限定で発売されたため、現在シングル盤の入手は困難となっている(「EARTH」のリリース日は2010年4月7日であり、こちらは現在も入手可能)。

 

シンプルながら美しいピアノの独奏から始まり、バンドアンサンブルが心地いいポップな曲調。しかし、“死” がテーマとなっているので、サウンドとのギャップが感じられる曲でもある。ファンの考察では、亡くなってしまった我が子を想う親の心情をありのままに語った曲だと言われているという。

 

ちなみに本作のメロディはピアノのSaoriが13、14歳の頃に作ったと語っている。現在に至るまでライブでも頻繁に演奏された彼らの大切な曲である。

 

 

■「インスタントラジオ」

 

「インスタントラジオ」は前出のシングル「幻の命」にも収録された曲。「幻の命」とは違い、明るいギターポップナンバーとなっており、摩訶不思議な彼らの音楽性を存分に楽しめる曲である。

 

カボチャ、骸骨、幽霊などおとぎ話に登場するかのような単語が頻出する歌詞は、ボーカル・Fukaseならではのセンス。リピートしていくうちに、その普遍的で親しみやすいメロディとセカオワらしい独特な世界観にトリップすることだろう。

 

なおライブではメンバーであるDJ・LOVEが間奏中にスクラッチすることもあるらしい。

 

 

■「青い太陽」

 

セカオワの古参ファンが好きな曲を挙げるとしたら、今も上位にランクインするであろう「青い太陽」。歌詞に「世界の終わり」というフレーズも入っており、初期の彼らを代表する1曲だとカウントしても遜色ない作品なのだ。

 

リズムを刻みやすいミドルテンポとなっており、シンセサイザーの柔らかいサウンドが印象的な曲。英語詞と日本語詞が交互に歌われるのだが、言語が変わるタイミングで緩急をつけた歌唱がされているので、聴いていて飽きがこない出来になっているのである。

 

ライブで歌われることは少なくなってきているというが、ぜひともまた歌ってほしい曲のひとつだ。