平和ボケがひどすぎる…全ファンがガッカリした『ドラゴンボール超』の情けない孫悟飯

コラム

citrus 文月

 

『ドラゴンボール』シリーズの孫悟飯と言えば、原作における単体最強のキャラと言われている。だが続編『ドラゴンボール超』では平和ボケがひどく、以前の強さが影を潜めてしまっているのだ。今回はそんな残念な悟飯について解説していく。

 

 

■なんと武闘家の道着を見失ってしまう

 

まずは『ドラゴンボール超』第20話より、悟飯が道着をなくしてしまったシーンをご紹介。宇宙の帝王・フリーザが復活し、地球に襲来しようとしていた際、破壊神ビルスとウィスのもとで修業をしている悟空とベジータと連絡が取れない地球の面々は、自分たちで立ち向かうことに。

 

クリリン、ピッコロ、天津飯、亀仙人とともにフリーザ軍と戦うことになった悟飯。しかし、彼が身に着けていたものは悟空譲りの山吹色の道着やピッコロ譲りの紫の道着ではなく、緑色のジャージであった。

 

何でもフリーザ軍の襲撃が急だったのもあり、道着が見つからなかったのだという。しかも、修行も十分ではないらしく、「超サイヤ人にもなれますよ、多分」と不安げな様子も見せた。実際にフリーザには歯が立たず、さらにピッコロを死なせてしまうという結果になってしまったのだ。

 

 

■力を過信し、驕ってしまう悪癖が治っていない

 

次に紹介したいのが、『ドラゴンボール超』第88話にて、悪癖が出てしまった悟飯についてだ。悟飯は父・悟空を超える潜在能力を持つと言われているが、強すぎる力を手に入れるあまり、慢心してしまう事も少なくなかった。

 

たとえば、『ドラゴンボールZ』のセル編においては超サイヤ人2に覚醒し、セルを圧倒した力を見せたが「あんなやつはもっと苦しめてやらなきゃ…」と、わざととどめを刺さずいたぶっていた。

 

また、魔人ブウ編では老界王神に潜在能力を解放され、超サイヤ人にならず超サイヤ人以上の力を発揮し、魔人ブウを追い詰めることに成功。だが、その際にも「ウスノロ…」、「勝てんぜ おまえは」と自らの力を過信しすぎてしまっていたのだ。結果、その慢心が災いし、最終的には魔人ブウに吸収されてしまう。

 

上記の話において、ピッコロにも同じことを指摘されており、強い力を持つことによる驕りがなくならない限りは強くなれないと言われてしまう。その後のピッコロとの修行で悟飯はピッコロの腕を落とし倒しかけるも、なくなったほうの腕の気功波によりダウンしてしまうのであった。

 

 

■そもそもほとんど修行をしていない

 

最後はそもそもの話となってしまうが、悟飯は『ドラゴンボールZ』のセル編以降、本腰を入れて修行していた時間が少なすぎるという問題がある。『ドラゴンボール超』では、悟飯は学会の発表、準備などの理由により修行を全く行っていなかった。

 

パワーアップしてさらに強さを増したフリーザならともかく、以前ではかなり実力差があったピッコロでさえ苦戦を強いるほどに落ちぶれてしまっているのが『超』の悟飯なのだ。悟空やベジータのような純粋なサイヤ人に比べて、サイヤ人と地球人のハーフである悟飯では、戦うことにあまり積極的ではないのかもしれない。とは言え、修行の有無によってこれほどまでの差が出てしまうのは、彼の潜在能力を考えれば少しもったいないと感じてしまう……。