正直言って、ほとんどの人は「ポジティブシンキング」を勘違いしている

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正直言って、ほとんどの人は「ポジティブシンキング」を勘違いしている

みなさん、「ポジティブシンキング」という言葉の本当の意味をご存じですか?

 

「くよくよすんなよ! もっと、ポジティブに考えないと!」「次はきっとうまくいくよ!」なんて落ち込んでいる友人に声をかけたり、あるいは逆に、落ち込んでいるときに友人に励ましてもらったりしたことがあるのではないでしょうか。

 

最近、「ポジティブシンキング」は、失敗や悩みなどから目をつぶって無理矢理明るいことを考えることだと思われている節があるようです。しかし、実はそれだけでは何の問題解決にもならないのです。

 

たとえば、仕事でミスをしたときや、恋人にフラれたとき。ポジティブシンキングを勘違いしている人は、「大丈夫、次はうまくいく」とか、「運が悪かっただけだ!」などと思うだけで、それでおしまい。

 

 

■問題や現実から目を背けるのはポジティブシンキングではない

 

その「ミスした」「フラれた」という嫌な気持ちを押し殺すというのは、いわゆる「“慰め”ポジティブシンキング」という考えなのですが、これは大変、中途半端なものなのです。ただたんに「問題」や「現実」をゴミ箱に捨ててフタをしているだけなのです。

 

確かに落ち込んだ気持ちを整理するには、このやり方は有効といえるかもしれません。しかし、このときに本当に必要なのは、こういった「気持ちの整理」なのでしょうか? いやいや、そうではなく、本当に大事なのは「自分の目標を達成する」ことなのではないでしょうか。

 

起こってしまった「失敗」という事実は変わることはありませんが、それがどんな事実であっても、自分の役に立つような、違う視点で捉えることはできると思います。

 

仕事でミスしたことに対してグチグチ悔やんでしまうこともあるでしょう。その行為自体はネガティブシンキングと捉えられますが、もし次回より良い結果を出すためにこのミスから学んだことは何だろうかと考えることができたなら、それは自分の役に立つもの。そう考えることで、悔やんだことでもポジティブシンキングに変わるのです。

 

私たちの人生、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。本当に私たちに必要なのは、自分の気持ちを慰めることではなく、「事実」が目にしみようともしっかりと現実を捉え、だれもが必ず持っている、ちょっとした「勇気」を心の奥から外に引き出して、自らの足で明確な目標へ向かって、歩みを進めていくことだと私は考えます。

 

「私には、一歩を踏み出す勇気がある」と鏡の前で笑ってみてください。それだけであなたの世界はガラリと変わるはずです。

 

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脳神経外科医

菅原 道仁

All About「家庭の医学」ガイド。現役脳神経外科医。脳血管障害を中心に、救急医療からリハビリテーション、予防医療までの現場経験を元に、くも膜下出血・脳梗塞・認知症などに代表される脳・神経の病気について、...

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