小出監督が有森裕子にかけた“魔法の言葉”とは

ライフハック

瀬戸口仁

写真:日刊スポーツ/アフロ

マイナスの感情をプラスに持っていくことができれば、つまらないことに気に病むこともなくなり、イライラも軽減されることは間違いありません。今回は、マイナスをプラスに転じるのに最適な言葉を2つ紹介したいと思います。

 

1つ目は「せっかく」です。女子マラソン・有森裕子のエピソードに触れてご紹介しましょう。有森といえば、バルセロナ五輪で銀メダル、アトランタ五輪で銅メダルを獲得した日本を代表するアスリートです。自分を追い込まなければ不安で仕方がないくらい物凄い“練習の虫”。それがあるとき、練習のし過ぎで足を故障してしまいました。間近に迫った大会で優勝しなければ、オリンピックへ出られないという状況で、彼女はどうしようもなく焦りました。

 

そんなとき、監督の小出義雄氏は“魔法の言葉”を使いました。

 

「せっかく神さまが休めといっているのだから、しっかり休め」

 

この言葉で、有森の気持ちがスゥーッと落ち着き、故障してしまった自分を責めることなく、前を向き、治療に専念できたのです。その結果、大会にも間に合い優勝。オリンピックへの出場を果たしました。目の前に起こった最悪と思われる出来事が、必ずしも最悪とは限りません。ピンチはチャンスかもしれないのです。そのために、「せっかく~と思う」です。マイナス(ピンチ)をプラス(チャンス)に転じるキッカケを作ってくれる言葉といえるでしょう。

 

もう1つは、「よかった、よかった」です。ガリバーインターナショナルの羽鳥兼市会長はこのように言っています。

 

「身内の不幸以外は99%、この超プラス思考で脱出することができる。まず、“よかった、よかった”という。その後に理づけをする。“よかった、よかった、ケガがこの程度で”、“よかった、よかった、眠れなくて。おかげ様で明日はぐっすり眠れる”。反省は必要。ただし、悩んだらプラス思考にならない。悩みからは何も生まれない」

 

これも「せっかく」で取り上げたことと同じように、最悪と思われる出来事が必ずしも最悪とは限らないのです。本当の最悪のことに比べれば、大したことはない。「よかった、よかった、骨折で済んで。死なないで」ということです。

 

この2つは、今日から、使えます。マイナスからプラスへ、ネガティブからポジティブへと、言葉が導いてくれる最適な例といえるのではないでしょうか。

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瀬戸口仁

瀬戸口仁

1960年2月25日、東京生まれ。サンケイスポーツ新聞社でプロ野球を11年間担当。独立して1993年に渡米し、ニューヨークを拠点に13年間、メジャーリーグ、とくに日本人メジャーリーガーを取材。日本の新聞、雑誌、サイ...

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