定年前にやっておきたい「 50歳から始めるクレジットカード整理術」

マネー

 

人生の節目ではいろんな見直しを求められます。特に定年退職前後は、現役世代より収入が減少するため、生活のダウンサイジングが必要となってきます。今まで使っていたクレジットカードはどうすればいいのでしょうか?
 

 

■定年退職後にクレジットカードを解約すべき?


定年退職し年金暮らしが始まると、現役世代のように大きな買い物をすることは少なくなります。「退職後は使い過ぎの心配のあるクレジットカードを解約しておこう」と思うのも当然の流れだと思います。しかし、年金暮らしになるからといって「クレジットカードをすぐ解約する」と結論づけるのは早計だと考えます。その前にクレジットカードを解約すると生活上どんな不便があるのか、デメリットも考えてから決断することをおすすめします。

 

 

■クレジットカードがない生活で感じるストレス


私が実際にお話しを伺った人の例を紹介したいと思います。その方の名前を仮にAさんとします。

 

Aさんは、地方都市で一人暮らしをしている70代の女性です。彼女は年金生活に入る時に、「今後、大きな買い物はもうしないだろう」と所有していたクレジットカード10枚をすべて解約しました。年会費が発生するクレジットカードもあり、固定費の削減にもつながりました。

 

クレジットカードの解約ですっきりとしたはずのAさんだったのですが、それもつかの間。インターネットショッピングの支払いが不便になってストレスを抱えてしまったといいます。かさばる商品や重い食料品をネットショッピングで購入していたAさんは、カード決済ができなくなってしまったので代金引換を利用することにしました。商品が届く際に必ず家に居るのはもちろんのこと、そのたびにいちいち現金を用意しておかなければなりません。クレジットカード決済がどれだけ便利だったか解約してから初めて気づいたそうです。

 

 

■シニア世代はクレジットカードを作るのは難しい

 

クレジットカードのない不便さを感じたAさんは、その後再びクレジットカードに入会することにしました。ところがどうでしょう。年会費無料の一般カードにもかかわらず審査に落ちてしまったのです。クレジットカード会社の審査は、年齢、勤務の状況、勤続年数、職種、年収、家族構成といった個人の属性をスコアリングして信用度をランク付けしています。審査内容は各カード会社によって異なりますが、一般的に年金受給者は支払い能力が低いと見なされ、低くランク付けされてしまいます。

 

また、年齢が高いこともマイナス要因になり得ます。シニア世代は病気などで死亡するリスクが高いと見なされるからです。一般的に、利用者が死亡した場合、カード会社は法定相続人に利用代金を請求し回収を行うことになります。こういった回収にかかるコストやリスクを避けたいと考えるカード会社もあるでしょう。一説によると、60代後半になるとカードは作りにくくなり、80代ともなれば審査に通るのはほぼ不可能と言われています。ですから、すべてのカードを解約するのはよほど慎重になる必要があります。

 

 

■50代にやっておきたいクレジットカードの見直し

 

だからといって、生活スタイルが変わろうとしているこの時期に、現役の時と同じクレジットカードを持ち続けるのも、維持費や管理リスクの面からおすすめできません。大切なことは「これからのライフスタイルや消費行動を見極めて、所有するクレジットカードを考える」ことです。50代は手持ちのクレジットカードを見直すちょうどいい時期といえます。今後大きな買い物の予定がないのであれば、せいぜい1~2枚あれば十分です。一度手持ちのクレジットカードをすべて集めて、どれぐらい年会費を払っているのか、付帯されているサービス・特典は何かを確認しておきましょう。定年後も使いそうなカードの目ぼしをつけておきましょう。

 

もし定年後は違うクレジットカードを使いたいというのであれば、退職前に作っておきましょう。50代前半であれば新規でカード会員になれる可能性は大いにあります。

 

 

■シニア世代おすすめクレジットカード

 

最後に、50代から新しいカードを作りたい人に向けて、タイプ別におすすめのカードをご紹介します。

 

【海外旅行によく出かける】
エポスゴールドカード
年会費実質無料のクレジットカードの中で、比較的海外旅行保険の補償が充実しているものに「エポスゴールドカード」があります。「エポスゴールドカード」はゴールドカードではありますが、年会費が条件付きで無料(通常5,000円。年間利用金額50万円以上で翌年以降は年会費永年無料)。さらに、海外旅行保険の補償は最高1,000万円が自動付帯で利用できます。また、通常2年間のポイント有効期限が、ゴールドカードの場合は有効期限のない永久ポイントになるのでじっくりゆっくりためることができます。

 

発行元:エポスカード
国際ブランド:VISA
年会費:5,000円+税
還元率:0.5%~

 

エポスカード
補償の手厚さで言えばゴールドカードがおすすめですが、年会費無料の一般カードでVisa付きのエポスカードなら海外旅行傷害保険が自動付帯。傷害死亡・後遺障害は最高500万円ほか、障害治療費用、疾病治療費用、賠償責任、救援者費用、携行品損害などが補償されます。しかもエポスカードは年会費永年無料です。

発行元:エポスカード
国際ブランド:VISA
年会費:無料
還元率:0.5%~

 

 

【楽天市場をよく使う】

楽天カード

 



「子どもや孫にプレゼントを贈りたい!」「必要なものは、ゆっくりインターネットで選びたい」という人はネットショッピングでポイントが貯まりやすい「楽天カード」がおすすめです。通常でもポイント還元率は1.0%ですが、現在楽天市場では、SPU開催中につき、楽天スーパーポイントが4倍貯まります。年会費は永年無料です。

 

発行元:楽天カード
国際ブランド:VISA、Master、JCB
年会費:永年無料
還元率:1.0%~

 

 

【いろんなサイトでショッピングする】

OricoCardTHEPOINT

 



ポイント還元率は通常1.0%ですが、「オリコモール」を経由してから楽天市場、アマゾン、Yahoo!ショッピングを利用すると、0.5%以上のポイントが加算されます。入会後半年間はポイントが2倍に。効率よくポイントが貯められます。年会費は永年無料です。

 

発行元:オリコカード
国際ブランド:VISA、Master、JCB
年会費:無料
還元率:1.0%~

 

 

【ゆっくり日本を旅したい】

大人の休日倶楽部ミドルカード

 



男性で満50~64歳、女性で満50~59歳まで申し込みができるクレジットカードです。会員限定の乗り放題きっぷ「大人の休日俱楽部パス」や、JR東日本・JR北海道の切符が5%割引になるなどの特典があります。年会費は2,575円(税込)です。

 

発行元:ビューカード
国際ブランド:VISA、Master、JCB
年会費:初年度無料、2年目以降2,575円
還元率:0.5%~

 

 

【日々の暮らしでお得がほしい】

G.Gイオンカード

55歳以上になると申し込めるカードです。近くにイオンがあるなら持っておいて損はありません。イオングループの対象店舗なら、ときめきポイントが2倍。毎月15日「G.G感謝デー」にてイオンの買い物が5%OFF。さらに毎月20日・30日「お客さま感謝デー」は買い物代金が5%offになります。年会費は無料です。

 

発行元:イオンクレジットサービス
国際ブランド:VISA、Master、JCB
年会費:無料
還元率:0.5%~

 

イオンJMBカード(JMBWAON一体型/G.Gマーク付)
JALマイルをためて旅行に行きたいというのであれば、買い物でマイルがたまる「イオンJMBカード(JMBWAON一体型/G.Gマーク付)」がおすすめです。買い物のたびにマイルがたまるほか、たまったマイルは、通常マイルの有効期限36カ月のところ60カ月まで延長することができます。マイルをWAONに交換することも可能です。

 

発行元:イオンクレジットサービス
国際ブランド:VISA、Master、JCB
年会費:無料
還元率:0.5%~

 

最後に、クレジットカードではありませんが、すかいらーくグループの「プラチナポイントカード」、シズラーの「シニアカード」などのように、提示することで特典を受けられるカードもあります。こういったシニア向けサービスは今後も広がっていくと思われるため、アンテナを張っておくようにしたいですね。

 

 

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カード評論家

岩田 昭男

クレジットカードを25年にわたって研究してきた。使い勝手や業界の仕組みなどに精通。最近はポイント、電子マネー、スマホと守備範囲を広げている。

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