スポーツエンターテインメントは日本に根付かないのか?

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「先日、NFLが超盛り上がったとニュースになっていました。アメリカ人にとってNFLは、紅白とオリンピックと駅伝をぜんぶ掛け合わせたくらいビッグイベントらしいですね。『エンターテインメント×スポーツ』がビジネスとして成功しているアメリカらしいイベントですが、日本ではこういった文化って根付かないんですかね? たとえば阪神の試合の途中で、こういったショーがあったら、虎キチは怒るような気もしますよねw」

 

こんな“素朴な疑問”を綴ったメールを、citrusの編集長殿からいただいた。ラジオ子ども相談室さながらに、いきなり「根付かないんですかね?」って言われてもw……たぶん、根付かないんじゃないですかぁ?

 

編集長殿が申しているのは、正確には「プレイオフを勝ち抜いたプロのアメフトチーム同士が全米一を決定するスーパーボール」のことだと推測される。「紅白とオリンピックと駅伝をぜんぶ掛け合わせたくらいのビッグイベント」という表現が適切かどうかはよくわからないが、とにかく全米中が大騒ぎするイベントであることだけは間違いない……ようだ。

 

今年の2月6日(日本時間)は『ニューイングランド・ペイトリオッツ』と『アトランタ・ファルコンズ』が激突し、ハーフタイムには世界の歌姫・レディガガが出演し、例年以上の大盛り上がりを見せたらしい。ちなみに、ハーフタイムの出演アーティストには、パフォーマンスのための必要経費以外のギャラは支払われないのだそう。全米での異常なまでの注目度の高さゆえ、アーティスト側が出演を熱望しているからだという。日本で例えるなら、プロ野球の日本シリーズ初戦の7回表前あたりに去年レコード大賞を獲ったw西野カナが歌う……みたいな感じなんだろうか? う〜ん、あんましピンと来ないですなぁ……。

 

とりあえず、虎キチは怒らないと思いますよ。けっこうお祭り好きだったりするんでw。でも、西野カナはノーギャラだと出ないのでは? 何十年も前の日本シリーズならまだしも、現在では残念ながら「野球」がそこまで魅力的なコンテンツじゃないですから……。

 

かといって、野球以外でアメリカのアメフト並みに全日本国民を虜にするスポーツがあるのか、と問われても……それはそれでむずかしい。「サッカー」もJリーグのチャンピオンシップ程度じゃあ話にならないし、W杯やオリンピックといった国際大会でソレをやるのは意味が違う。国技とされる「相撲」でソレをやったら、それこそ虎キチならぬ相撲ファンや相撲協会が激怒しちゃうだろう。

 

結局のところは、西野カナクラスどころか、ミスチルだとかサザンだとか嵐だとかの全世代を網羅するクラスのトップアーティストが「ギャラはいらないから出させてください!」と懇願するような“キラースポーツ”が育たないかぎり、真の「エンターテインメント×スポーツ」を果たす興業は成立しないと思う。そして、野球やサッカーやバレーボールやバスケットボール……とかを今からそこまでのスポーツに底上げするのも正直、無理だと思う。そもそも、どんなスポーツイベントにも欠かせない“国歌”が、日本の場合は『君が代』であるわけで、アメリカの『星条旗』と比べれば「大人数で大騒ぎ」の方向にベクトルが向いていない。

 

別に無理してイベンティブにする必要もないではないか、日本のスポーツは。どうしてもそうしたいなら、アメリカのアメフトやインドのクリケットのような国独自のスポーツを新しく考案するしかない。地道な広報活動を続けていけば、50年後くらいには……いっぱしのモノに育っているかもしれない……ですよ?

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山田ゴメス

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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