男たるもの、四十まで貯金するな──藤村俊二さんが心がけてきたお金の使い方

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■40才までに世界を拡げれば60才のときにそれが返ってくる

 

普通40才ならばもう家のローンも始まり、子どもは学費がかさみだし、将来への貯金もしてると、パパの小遣いは月3万円なんて状況が一般的かもしれないです。なのにお父様は、40才までは色んな人と会って世界を拡げればやがて60才にそれが返ってくるという信念を諭し、それを実践した藤村さんは色んな人に60才以降助けられたとのこと。

 

お金は、作り方の議論ならいくらでもありますが、使い方となるとそんなにストーリーがない気がします。せいぜい貯めるための使い方指南程度で、特別な使い方は見かけません。ところが江戸までさかのぼれば、「江戸っ子は宵越しのお金は残さない」なんて使い方があったりします。明日は明日の風が吹く的な疾走感がたまりませんが、少し藤村さんの言葉に通じる男前な感じがします。

 

 

■我慢して先送りしていたら「欲しいもの」の価値が変わってしまう

 

ここで少し考えてみたいのが、お金を使ってなにをするかということ。例えば、ポルシェが欲しいとします。手に入れば、持ってるんだって話す時の自分や、ガレージで眺め倒している自分や、ひとりでレザーシートをさすりながら高速を飛ばしてその感覚に酔いしれてる自分とか、いろんな状況が手に入ります。

 

つまり、お金を払って手に入れているのはそれらの状況であって単純にクルマではないわけです。であれば、しっかり貯め込んだお金から老後に無理せず買うポルシェよりは、中古だろうがなんだろうが30才台でちょっと無理して買っちゃうポルシェの方が、それらの状況がより楽しめるに決まってますから、ある意味正しいお金の使い方と言えるのではないでしょうか。超高級なお寿司屋さんだって、素敵なホテルでの宿泊だって、新幹線のグリーン車だって、欲しいのはその状況であって、我慢して先送りすると価値が変わってしまうかもしれないモノばかりなのです。

 

たまたまそれらを手に入れるために、日本銀行が対価を約束した紙切れ――お金というものが決められた数量必要なだけで、あくまでも欲しいのはその対価ですから、そういう意味では、40才までは散財したって経験だし、それを惜しみなくいろんな人との時間を楽しむ状況のために使ってきたとしたら、それはもちろん豊かな人生のひとつだと言えるのではないでしょうか。さあ皆さん、我慢は体にも悪いです。欲しい状況を手に入れるために、いまこそお金を使いましょう。

 

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橋本明彦

橋本明彦

1963年東京生まれ。明治学院大学卒。外資ホテルやラグジュアリーブランドのウエディングコンサル会社運営とともに、恋愛や結婚にまつわるライフスタイルのコラムを執筆。All Aboutの恋愛・結婚ガイドを担当。著書に...

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