好評を博す「コンドームのセミオーダーサービス」に女性たちが思うこと

ライフスタイル

三浦ゆえ

 

精管にジェルを注射する男性用避妊法の研究が進んでいるというニュースが届きました。現在、男性向けはコンドームとパイプカットの二択ですが、

 

「ベイサルジェル(Vasalgel)」は、第三の方法になるかもしれない。サルでの試験が成功したことで、医学で長年変化がなかった男性避妊分野に、大きなブレークスルーが近づいていそうなのだ

 

とのことです。しかし、それでもコンドームが最も安価で手軽で、そして安心な避妊法であることは変わりありません。男性が「大丈夫、俺こういう処置受けているから!」といっても、女性がそれを確認できないようでは危険です。感染症予防の面でもコンドームはマストです。

 

 

■大半の女性は「どれも同じ」と思っている?

 

日本製のコンドームは高品質で知られていますが、さらなる向上を目指してサガミゴム工業が始めた「MY CON(マイコン)!」が好評を博しています。既存商品に対して「なんか合わない」「もうちょっとこうだったらいいのに」と不満を抱えているユーザーが、厚さ、形状、潤滑剤の種類を選択し、自分にとってベストなコンドームをセミオーダーできるサービスです。

 

身近な友人・知人などに訊いたところ、「ゴムくさいのが苦手」「ゴムアレルギーがあるから」という理由でウレタン製にこだわる女性はいたものの、全体的には形や素材による性感、使いやすさの違いに注意を払っていない印象でした。

 

なんだかんだいっても自分でコンドームを購入する女性はいまだ少なく(たいへん自立した女性でも、そうなんです)、それゆえ購買の基準もよくわからない。もっというとコンドームはどれも同じと思っている女性が世の大半を占めていそうです。

 

 

■「付けてさえくれれば」が本音

 

それよりも「コンドームを付けてくれるかどうか」のほうが、よほど重要! 最初の一歩がクリアできていれば、性能などはどうでもいい──これが女性の本音でしょうか。「MY CON!」を利用する男性はコンドーム着用が大前提、どうせ使うなら気持ちいいものを、という意識の高さを感じます。そもそも付けない輩には、このサービスは届かない……とは思いますが、せっかくですから女性もうまく利用できないものか考えてみました。

 

カップルで一緒に注文画面を見ながら、女性が「素材どうしよっか。厚いの? 薄いの?」といった具合に男性を誘導し、オーダーさせてはいかがでしょう。自分で選んだもの(そう仕向けられたことはさておき)は、そうでないものよりも使う気になるはずです。

 

 

■コンドーム購入がバレると恥ずかしい?

 

また、このヒットを受けて行われたインタビューで、同社はこう答えています。

 

お客様のなかには「コンドームを買ったことをバレたくない」という方が多くいらっしゃいます。しかし、一般的なコンドームのパッケージは立体的なので、インターネットで購入して配送してもらう場合、複数個購入した際は、段ボール等で梱包されるためポストに入らず、不在票が届いて恥ずかしい思いをしてしまいます。そこで、「マイコン!」ではパッケージを2つ重ねてもポストに入る厚さにしたのです

 

国内外に名を馳せる同社ですから、その社名で荷物が届くことに抵抗を覚える人がいても不思議ではありません。コンドームを使う=恥ずかしいことではありませんが、それを使って行うのは極めてプライベートな行為。不在票ですら人目に晒したくないと考える人がいるのも当然です。

 

アダルトグッズショップなどは一般に「いかがわしい」イメージを持たれがちですが、多くがこの点に気を配っています。ショップ名(またはブランド名)と会社名が異なり、後者の名義で配送されるため、配送業者に「この人、こんなお店で買ってる~」と知られずに済みます。

 

 

■コンドームはプライバシーが守られれば男女とも買いやすい

 

内容物を記す欄には「PC部品」「化粧品」などと記入されます。どこから何を買ったかわからないようにする工夫、小さなショップがやっているのですから大きな企業もできると思うのですが。コンドームは消耗品ですから、まとめ買いする人もいるでしょう。上記のようなアダルトグッズのネットショップでも買えますし、Amazonで買って“あの箱”で届けば安心です。しかし「MY CON!」は同社のHPからしかオーダーできません。男性ですらこうした「買いにくさ」があるのですから、女性はなおさら。プライバシーを守ることで購買へのハードルを下げれば、自主的にコンドームを買う女性も少しは増えるかも。

 

「ひとりひとりに合ったコンドームを!」と志高いサービスを始めた同社にこそ、「男女ともに買いやすいコンドームを!」にも注力してほしいものです。

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三浦ゆえ

三浦ゆえ

フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに編集、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~...

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