「大丈夫です」を使わない断り方は? 満員電車のスマートな降り方は? 芸人ら12名の名(珍)回答!

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日常生活の様々な場面で直面する「マナー」問題。いわゆる一般的なマナーであれば、インターネットで検索するなり、書籍を読むなりして解決できる。しかし、日々の些細な出来事について「こんな時、どうするのが正しいの?」と考えることも多い。

 

『考えるマナー』(中央公論新社:編 赤瀬川原平、井上荒野、劇団ひとり、佐藤優、高橋秀実、津村記久子、平松洋子、穂村弘、町田康、三浦しをん、楊 逸、鷲田清一:著/中央公論新社)では、そんな素朴な疑問に答えるべく、12人の作家が様々な場面での「マナー」について持論を述べている。

 

 

■お断りのマナー

なにかを断る時に、「大丈夫です」と言ってしまうことはないだろうか。言った直後に、「何が大丈夫なんだ」と自分で突っ込んでしまうこともある。本書でも、同様の指摘がされている。例えば料理屋でお代わりを促された時。著者のひとりである平松洋子氏は、「まだ大丈夫です」と口走ってしまうそうだ。そして、本来なら「十分いただきました」など、他の断り方があるのに、曖昧な言葉を使うのは、「察してくれ」と甘える変形だと分析。確かに、「大丈夫です」を使う時は、はっきり断るのを申し訳なく感じていることが多い。が、結局は、相手に甘えるという本末転倒な結果になっていたのかもしれない。今後は、丁寧にはっきりとお断りすることを心がけたい。

 

 

 

■そうめんのマナー

地域の差もあるかもしれないが、家庭ごとの差があると感じるのは、そうめんの食べ方だ。つゆに具を入れる人もいれば、麺に具を載せるケースもあるようだ。さらに、茹でた麺の盛り付け方も様々。三浦しをん氏は、「水気を切るのに使ったザルごと食卓に置く」派だそう。一方で、「氷水を張った器に麺を浮かべる」派もいれば、「器に持った麺に氷をちらばす」派もいるらしい。筆者の家は、「麺を一口大にまるめて器に盛る」派だった。子どもの頃から当たり前だったので、友人が水を切った麺を小分けにせず、そのまま豪快に氷水に浮かべた時には衝撃すら覚えたものだ。ちなみに本書では、家庭内でのそうめんの食べ方は多様であり、流派の統一は難しいと結論づけている。

 

 

 

■降りますのマナー

満員電車から降りる時、どうするのがスマートなのだろうか。朝のラッシュ時には心に余裕がなくなりがちだが、前の人を押しのけるようなことはしたくない。しかし、なぜか必ず、「駅に着く前から車内の人々をぐいぐい押し、降車に備えようとするひと」がいると、三浦氏は指摘する。同じ光景を目にしたことがある方も多いのではないだろうか。「降ります」とお互いにうまく意思表示ができればいいが、なかなか難しい。声に出して言うのが恥ずかしい人もいる。そこで、三浦氏からの提案は、「笛を吹く」だ。しかも、吹くと巻き紙が「ピー」という音とともにカメレオンの舌のように伸びる、あの笛! 満員電車で、大人たちがあの笛を吹いている光景を想像したら、思わず吹き出してしまった。しかし、満員電車の殺気すら感じるような雰囲気が和らぐことは間違いない。朝のラッシュ時に電車を利用する身としては、乗客の心に余裕が生まれるような提案は大歓迎だ。

 

他にも、本書にはいざという時に役立つ(かもしれない)マナーが満載で、幅広い方が楽しめる内容となっている。12人の作家が繰り出す名(珍)回答に、心から共感し納得したり、思わずクスッと笑ってしまったり。この機会に、今までとは違う視点で「マナー」について考えてみては?

 

文=松澤友子

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