いま黒柳徹子さんが夢中!“インスタグラムの面白さ” って!?

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「私の撮った写真を見たり、それに添えた文章を読んだ人が、私の感覚を好きだって言ってくれる。インスタグラムは、その人の持つ〝センス〞の部分を細かく伝えられるコミュニケーションツールだってことが、私はとても気に入っています」(黒柳徹子さん)
 

 

■対談したのは……

黒柳徹子さん
東京生まれ。東京音楽大学声楽科卒業後、NHK放送劇団に入団。テレビ女優第1号として活躍。1981年出版の『窓ぎわのトットちゃん』はベストセラーとなり、世界35ヵ国で翻訳される。1984年よりユニセフ(国連児童基金)親善大使も務める。

 

マーニー・レヴィーンさん
アメリカ生まれ。インスタグラム最高執行責任者。オバマ政権下で国家経済会議の首席補佐官や経済政策企画官として活躍後、フェイスブックにてグローバル公共政策部門のVPを務め、現職に。広告事業や公共政策、ビジネス業務の統括を行う。
 

 

情熱を仕事にする上で大事なことは、可能性を信じることだと思います
ー マーニー・レヴィーン

 

黒柳徹子さん(以下:黒柳) 私がインスタグラムを始めたのは、私が司会を務めるトーク番組で、福山雅治さんという、日本で大変人気の歌手の方から、「やってみたらどうですか?」と勧められたことがきっかけでした。その日は、お互いにスクープ的な写真をもちよる、という事になっていました。私は、つけまつげが、ほっぺたに、ずり落ちた写真を持っていきました。

 

この写真は記念すべき1回目のインスタグラムの投稿となった。インスタを始めるきっかけとなった福山雅治さんの主演映画になぞらえて「scoop」とタイトル。

 

 

マーニー・レヴィーンさん(以下:マーニー) すごく面白い(笑)! 徹子さんのインスタグラムがとても人気だと聞いていたんですが、この一枚を見ただけでも、その理由がわかる気がします。女性は、大概おしゃべりが好きだし、面白いことがあると〝見て見て!〞って人に伝えたくなる。何より、徹子さんの写真にはユーモアがありますね。

 

黒柳 インスタグラムのCOO(最高執行責任者)におなりになる前は、どんなお仕事をなさっていたの?

 

マーニー 高校生のときのインターンシップで、地元の市庁舎で働いたことがきっかけで、〝世の中を良くする仕事に就きたい〞と思うようになりました。〝世の中を豊かにしよう〞という志を持った人たちと出会って刺激を受け、大学では国際政治学を学びました。

 

黒柳 そうなんですか。

 

マーニー 私が子供の頃は、SNSなんていうコミュニケーションツールは、この世の中に存在していなかった。フェイスブックが生まれたのは、私が大学院で学んでいる時です。オバマ政権が発足して最初の2年は、国際経済会議の首席補佐官を務め、その後も大統領の経済政策企画官として〝世の中を良くするためにはどうすればいいのか〞とか、〝経済を通して、人々の暮らしを豊かにするために何をすべきか〞を考える毎日でした。

 

黒柳 まあすごい。大変なキャリアの持ち主でいらっしゃるのね。

 

マーニー そうこうしているうちに、フェイスブック社から声をかけていただいたんですが、それが大学院で学んでいるときに想像していたキャリアとはあまりにかけ離れていたので、最初はお受けするかどうか迷いました。でも、SNSが様々な形で人々のコミュニケーションのお手伝いのできるツールだとわかって、新しいツールを通じて人々の暮らしを豊かにしたいと思ったんです。情熱を仕事にする上で大事なことは、想像すること。可能性を信じることだと思います。

 

 

私は、常に子供たちと同じ目線で、〝一緒にやれること〞を探しているんだと思います。
ー黒柳徹子

 

 

 

マーニー (編集部が用意した英語版の『窓ぎわのトットちゃん』とユニセフでの活動をまとめた『トットちゃんとトットちゃんたち』を手に取って)さっきいただいた本、これは、どちらも徹子さんが書かれたんですか?

 

黒柳 そうです。一冊は、ユニセフの親善大使としての活動をまとめたもので、もう一冊は、私の子供時代の出来事をまとめたものです。

 

マーニー 日本で大変著名なテレビ司会者の方だと伺っていたんですが、ユニセフの親善大使もなさっているんですか。なんて素晴らしい! この、子供たちと一緒の写真も素敵ですね。

 

黒柳 1984年からですから、今年で33年目になります。私がユニセフの親善大使に任命されたのは、ニューヨークのユニセフ本部の方が、この『窓ぎわのトットちゃん』を読んでくださったことがきっかけなんです。『窓ぎわのトットちゃん』は、私の小学校時代の思い出を綴った本ですが、〝子供の心がわかる人だと思うので、是非〞とお声をかけていただきました。

 

『窓ぎわのトットちゃん』に書かれている時代は、私の宝物です。6歳から10歳ぐらいまでの間に、私の身の上に起こった出来事を書いただけですが、この本の最後、学校が空襲で焼けてしまって、私は疎開のために、生まれ育った東京を離れ、東北の小学校に転校することになります。戦争は、日本に住むすべての人にとって、とてもとても大変な、厳しい体験でした。

 

マーニー そうですか。

 

黒柳 でも、ユニセフの親善大使の活動をしながら、私自身、戦争を経験しているからこそ、アフリカの貧しい子供たちの気持ちを理解できる部分もあると思うのです。

 

マーニー ご自分もつらい時代を体験されているから、困っている、苦しんでいる子供たちに、できるかぎり手を差し伸べたいんですね。

 

黒柳 そうです。でも、手を差し伸べるという意識とは、少し違うかもしれません。どちらかというと私は、常に子供たちと同じ目線で、〝一緒にやれること〞を探しているんだと思います。あとは、私の報告を通して、より多くの人に関心を持ってもらうことができたら、と。〝助ける〞というより、〝一緒に〞という意識でいるからこそ、30年も続けることができたのかもしれません。

 

マーニー 素晴らしいです。誰にでもできることではない。お話を伺っていると、子供の頃の気持ちを忘れていないことが、徹子さんに『窓ぎわのトットちゃん』を書かせ、それがユニセフの親善大使の活動に繫がったりしていて、ひとつの情熱が仕事に結びついている理想的な、ピュアな生き方を見る思いです。

 

  NHK総合「あさイチ」の生放送直後に、自身のインスタで作製されたパネルを背景に。黒柳さんの近況や愛用のアイテム、時には若かりし日の貴重なポートレイトなどが、日々アップされている。

 
 

インスタグラムが成長した理由は、好奇心を刺激するツールだったからだと思います。
 ーマーニー・レヴィーン

 

 

 

マーニー インスタグラムも、情熱を仕事に結びつけることには一役買っているんですよ。

 

黒柳 へえ! それは面白い! 具体的にはどういうことですか?

 

マーニー たとえば日本人の〝きくちあつこ〞さんという女性は、会社勤めをしながら、イラストレーターになりたいという長年の夢を持っていた。ある時、画力をつけるために自分のイラストを毎日インスタグラムにあげ始めたら、それが出版社の目に留まって、本を出版することになったんです。

 

黒柳 そんなことがあるの! 

 

マーニー 彼女は、海外でも本を出しているんですよ。他にも、インスタグラムでクラウドファンディングという形で世界中から出資を募り、下着販売の会社を作って、今はインスタグラムを活用して世界展開している女性もいます。日本人で、アトピーを持つ娘のためにアトピー向けのスキンケアラインを開発し、インスタグラムを活用して販売した人もいます。インスタグラムは、女性の新しい雇用を、有機的に生み出すことができる。それはとても素敵なことだと思います。

 

黒柳 なるほど。インスタグラムには、ビジネスの可能性も潜んでいるのね。

 

マーニー インスタグラムは、とても視覚的な伝達手段ですからね。ビジュアルは、世代や国籍や文化、いろんなボーダーを超えてくれる。言語が違っても、可愛いものは可愛いと、世界中の人が理解する。インスタグラムにあげられる動画や写真は、ビジュアルという新しい言語だと思います。

 

インスタグラムのユニークな使い手は、世界的に見ても、男性よりも女性のほうがずっと多い。女性は、誰もがストーリーテラーで、好奇心も旺盛で、他人の生活にも興味津々だから(笑)。インスタグラムが成長した理由は、人類の好奇心を最大限刺激するツールだったからだと思います。

 

今回のマーニー・レヴィーンさんとの対談もインスタにアップされた。お話が盛り上がって、あっという間に夜22時近くなってしまったことや、撮影場所となったフェイスブック社の印象も。

 

※フラウ2017年3月号より一部抜粋

 

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2017年 2月10日(金)発売
750円(税込)

 

Photo:Kazuyoshi Shimomura(um) Styling:Michiko Ohno Hair:Koichi Matsuda(MAHARO) Make-up:Mahiro Watanabe Interview&Text:Yoko Kikuchi

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