ワーママの夫へ。妻から「残業できてうらやましい」と言われたら、どう答えますか?

人間関係

平田志帆

ワーママの夫へ。妻から「残業できてうらやましい」と言われたら、どう答えますか?

Yahoo!知恵袋によせられたワーキングママ(30代)からの質問に、こんな一文がありました。

 

「私は(育児のために)残業せずに帰宅するのに、夫は残業し放題」

 

一方、ベストアンサーに選ばれた答えには、こんな一文があります。

 

「残業し放題って言い方はひどい。残業だって疲れると思いますよ」

 

元ネタ↓
 

「お前の仕事は趣味みたいなもの」。夫に腹が立ちます。

 

うん、正統派な回答だ。そりゃ誰だって残業なんかしたくないし、疲れます。ワーキングママだって、出産前は残業なんかできればしたくなかったはず。ところが職場復帰すると、なぜか残業している人がうらやましくなるんですよね。なぜでしょうか?

 

それは、残業という“選択肢”があるからだと思います。子どものお迎えがある以上、どんなにキリが悪くても仕事を強制終了しないといけない。それが、ものすごいストレスなんです。たとえば17時で帰宅するママ社員は、つねにこんな葛藤と戦っています。

 

「なんで17時ちょうどにメール送ってくるかなあ。3分もあれば返信できるけど、17時10分の急行乗らないとお迎えに間に合わないから明日の朝イチで返信しよう」

 

「印刷業者が来れるのは17時半か。直接話したかったけど無理だな。また同僚に引き継ぐのは申し訳ない……」

 

「明日の会議資料がまだできてない。子どもが寝た後やろう。ちゃんと21時に寝てくれるかなあ」

 

大変な思いをして無理矢理定時で上がっているのに、片や旦那は子どもに振り回されることなく仕事ができる。この不公平感がイラつくんです。子どもがいる以上、誰かがお世話をしないといけない。その“誰か”が問答無用で自分であることに、納得がいかないんです。

 

私の旦那は、出張で平日はほとんど家にいません。フルタイムで勤めていた時は常に時間に追われ、生きているだけでやっとの状態でした。

 

 

5時半に起きて、夕飯の下ごしらえをして身支度を整える(この時に子どもが起き出し、邪魔されることもあり)。9時半に会社に滑り込み、昼休みを返上して仕事。17時になった瞬間、やりかけの仕事をバッグに詰め込み駅へダッシュ。

 

お腹がすいたと泣きわめく子どもにイライラしながら夕飯を用意し、食べさせる。お風呂に入れて絵本を読んだりして、なんとか21時には寝かしつけ。一息ついた瞬間、子どもが食べ散らかしたベタベタの食器と持ち帰った仕事が視界の隅に入る……。 

 

こんなとき、「今頃旦那はホテルでくつろいでる」と思うだけで、許しがたいイライラが湧いてきました。そりゃ旦那だって、ホテル暮らしの不便さや子どもに会えない寂しさを抱えているのはわかります。家族のために、一生懸命働いているのも知っています。

 

でも旦那は、どんなに残業したってタイムカードを押した瞬間、自由の身。一方私は、タイムカードを押した後に大仕事が待っている。「なんで私ばっかり!?」と行き場のない怒りを常に抱えていました。

 

最終的には心身が崩壊しかけ、退職することに。フリーランスになって時間の余裕はできましたが、私だけが生き方を変えなければならない状況に100%は納得していないのが現状です。

 

でも、仕方がないんです。核家族で子育ての人手が圧倒的に足りない中、夫婦のどちらか(たいていの場合は妻)に負担が集中するのはやむを得ません。もちろん理想は半分ずつやることですが、あと数年でそんな社会になることはまずないでしょう。そんな中、妻たちは自分の気持ちを押し殺し、「子どものために」と呪文のように自分に言い聞かせながら理不尽な状況にも耐えて働いています。

 

このモヤモヤした不満が「あんたは残業し放題でいいわね!」という言葉になって、旦那に降りかかるかもしれません。そんなときに、「俺だって残業したくてしてるんじゃない」「時短なんて楽じゃないか」などと、絶対に言わないでほしい。妻は決して、長時間労働をやりたいのではありません。自分のペースで仕事を進める自由が欲しいんです。自分だけが、働き方を変えないといけないのが不満なんです。

 

もちろん、旦那も働き方や仕事を変えるのがベストです。それができないなら、せめて妻の不満の原因を理解し、土日は家事や育児をメインでやってほしい。それだけで、少しは妻の心の負担は軽くなるものです。「わかってもらえない」というのが、一番のストレスですから。

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平田志帆

1978年生まれ。一児の母。正社員、派遣社員、契約社員、パート、日雇いアルバイト、フリーランス、独身貴族、専業主婦、DINKs、産休・育休、ワーキングマザーと、あらゆる働き方と生き方を経験。 33歳の時、勤めてい...

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