55㎡で5人暮らし、35㎡で2人暮らし…広さより立地! あえて選んだ「せまい家」を大公開! モノが減って、住みたい街に住める!

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ダ・ヴィンチニュース

「“狭い家”と“広い家”どちらがいい?」。こう聞かれて、「狭い家」を選ぶ勇気のある人は、果たしているのだろうか。そんな世間の常識を覆すような狭い家に住み、その暮らしを満喫する8家族のライフスタイルを知ることができるのが、『あえて選んだせまい家』(加藤郷子著/ワニブックス)だ。“狭い、狭い”と言っても、その狭さに思わず耳を疑ってしまう。55㎡で5人暮らし、53㎡で4人暮らし、さらには35㎡で2人暮らし、しかも一戸建てというスタイルまで、本書にはカラー写真と丁寧なインタビューで紹介されている。

 

 

例えば、55㎡で5人暮らし、のこのこママさん宅の場合。和室には味わいのある棚がひとつ、あとはレトロなちゃぶ台がぽつんとあるだけ。子供たちのおもちゃは、古い行李とトランクに収納されている。小学生の子供がいる家族とは思えないほど、とにかくモノが少ない。「ティッシュや文具ファイルひとつだって、自分が好きだと思うモノを選んで買っているから、洋服や雑貨、器を選ぶのと同じくらい楽しいです」と、のこのこママさん。殺風景というよりもシンプルな暮らしに見えるのは、大好きなものに囲まれる暮らしで心が満たされているからであろう。

 

 

一方、59㎡で3人暮らし、ライフオーガナイザーのさいとうきいさん宅の場合。「私たちにとって大切なのは広さじゃなくて、立地」と断言するように、山手線内の超都心の駅から徒歩5分圏内のマンションに住みながら、ダイニングテーブル・いす・ソファ・収納棚・ベッド・仕事用デスクを全部持つことをあきらめないライフスタイルが紹介されている。しかも必要なモノを持つことに決めているため、料理好きのご主人がこだわるフライパン6種、包丁8本、災害に備えた防災グッズや備蓄品もある。それでもホテルライクのようなシンプルな空間に見えるのは、チェストがドレッサーの役割にもなるように、複数の用途で使えるモノを選んでいるから。「家が狭いってことが、ちょうどいい重しになってくれているので、おかげさまでモノが増えすぎないんです」。

 

 

極めつけは、35㎡の一戸建てで2人暮らしを楽しむ飯島さん夫婦宅であろう。東京都港区、しかも最寄駅まで徒歩5分。緑豊かな場所にあるその家は、学生が住むワンルームマンション2戸分の広さだが、壁の色はピンクパープル、キッチンにはプロが使うような本格的なコンロまである個性的な家だ。もちろん階段の踏板の下にはトイレットペーパーや本が収納されるように、無駄な空間は一つもない。しかも飯島さん夫婦は、この家を週末に海外旅行者に民泊として貸し出し。ここで得た収入で、千葉の九十九里に家を借り、週末ごとに2人で優雅な別荘暮らしをしているという。「別の場所に暮らすということは、世界旅行に匹敵するくらい人生観の変化をもらえる体験。そこに投資しているという考え方なんです」。

 

 

狭いからこそ快適な暮らしができる8家族のストーリーは、もはや小さな家から生まれる大きなロマンであるようにも思える。この春から新しい暮らしがはじまる人にこそ読んでほしい、一冊だ。

 

 

文=富田チヤコ

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