女性の年齢を知ったときのリアクション講座

人間関係
女性の年齢を知ったときのリアクション講座

一般的には「女性に年齢を聞くのは失礼」とされています。「年齢で判断されたくない」とか何とかそういう理屈のようですが、年齢を隠したがるほうが、よっぽど年齢に縛られているように見えるのは気のせいでしょうか。個人的には自分の年齢をサラッとおっしゃる女性のほうが素敵だと思いますけど、まあ不快感を覚える方が少なからずいらっしゃるなら、ウカツに聞かないのが大人の用心深さです。

 

それはさておき、春は環境が変わるなどして、新しい知り合いが増える季節です。とくに進んで聞いてはいないけど、話の流れで初対面の女性の年齢がわかったときは、どんなリアクションをすればいいのか。大人の男として失礼のない対応をするために、大きくふたつのケースに分けて考えてみましょう。

 

■【ケース1】「もう○歳になっちゃいました」と年齢を否定的に言っている
否定的な言い方をするのは、もちろん「そうは見えませんね」的な反応が欲しいから。そのまま「そうは見えませんね」だけでもいいんですが、せっかくならもうひとひねりしてみるのが大人の勇気であり貪欲さです。

 

「○」が35未満で自分がそこそこ年上の場合は、うらやましそうに「いちばんいい時じゃない!」と称賛しましょう。自分が年下で差が3~10歳の場合は「えっ、同じぐらいかと思ってました」と驚いておきます。ほぼ同年代の場合は「あれ、意外と同年代なんだ。なんだか嬉しいなあ」ぐらいで。

 

「○」が35以上で自分がそこそこ年上の場合は、真顔で「どんどんきれいになっていく年代だよね」がオススメ。35歳未満にこのセリフを言っても、年齢を重ねることに対する無意味な絶望感を抱いているので、皮肉と受け取られかねません。自分が年下の場合は「やっぱり女性は○歳からですよね」と「○」に相手の年齢を当てはめて返しましょう。

 

 

■【ケース2】とくに前置きなく「○歳です」とフラットな口調で言っている
フラットな口調で年齢を口にするからといって、年齢を気にしていないとは限りません。むしろ、「年齢に縛られていない私」を強調したがるという縛られ方をしているケースもよくあります。「もう」が付いているときより、さらに細心の注意が必要と言えるでしょう。

 

「○」が28未満で自分が年上の場合は、「あっ、そうなんだ。落ち着いてるから△歳ぐらいかと思った(△は実際の年齢+1歳)」と、冗談だか本気だかよくわからない微妙なリアクションでお茶を濁しましょう。少し年下か同年代の場合は、何月生まれだから学年でいうといくつ違いだとか何とか、そんな話をひとしきりしておけば大丈夫です。

 

「○」が28~39の場合は、自分が年上でも年下でも「あっ、そうですか」とフラットに返しておくのが無難。あえて果敢にチャレンジして大人としての経験値を上げたい場合は、「えーっ、どう見ても△歳ぐらいにしか見えませんね(△は実際の年齢-1歳)」と言ってみるのも一興です。もし笑ってくれたら一気に距離が縮まる……かもしれません。

 

「○」が40以上の場合は、自分が年上でも年下でも、とりあえず「えっ!」と短く驚きましょう。フラットな口調で答えていても、じつは「もう」をつける人以上に「そうは見えませんね」という反応を強く期待しているケースは少なくありません。嬉しそうな様子がうかがえたら、「そうは見えませんね」と二の矢を放ちたいところ。もし「そんなにフケて見えますか」と言われたら、それはもっと全力で持ち上げろというサインです。

 

なんだかややこしい話になってしまいました。大まかにいうと、相手が自分より年上だったら「そうは見えませんね」、相手が年下だったら「いい時ですね」と言っておくのが基本です。ただし後者の場合、その場に複数の女性がいたとしたら、いちばん若い女性にだけそれを言うのはあまりにも命知らずな所業。そういう状況ではそっけなく「あ、そうなの」と反応するのが、大人の気配りであり自分を守る処世術です。

 

女性のみなさまにおかれましては、いろいろ勝手なことを書いて申し訳ありません。カチンと来た方も多いでしょう。「年齢差別だ!」という声も聞こえてきそうです。しかし、けっしてそういう意図はありません。どの年代の女性も等しく素晴らしいと思っているからこそ、それぞれ失礼のないように、それぞれなるべくいい気持ちになっていただけそうな方法を模索してみました。男性としても年齢のひとつやふたつ本当は何も考えずに話題にしたいんですけど、女性のみなさんの側がどうやら気になさっているようなので、つい……。

 

※情報は2016年3月24日現在のものです

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コラムニスト

石原壮一郎

1963年、三重県生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。大人の新しい概念と可能性を知らしめ、以来、日本の大人シーンを牽引している。2004年に出版した『大人力検定』は...

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