都内マンション暮らし、地震のための備蓄はどれくらい必要? 「前防災担当大臣」河野太郎が手がけた防災完全マニュアル

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10月21日14時7分頃、鳥取県中部で震度6弱の地震が起きた。日本は災害大国である。この夏も台風が日本各地に被害をもたらした。最近では、阿蘇山が噴火し、鹿児島県、大分県、愛媛県などの街に火山灰を降らせた。安全な地など、日本にはないのかもしれない。そこで大切になってくるのが防災である。日頃の備えこそが自分の身を守ってくれる。『地震・台風・土砂災害・洪水から家族を自分で守る 防災完全マニュアル』(河野太郎/講談社)には、私たちが今すぐ実践したい防災の術が書かれている。

 

本書は、前防災担当大臣である河野太郎氏が手がけた防災完全マニュアル本だ。本書を読めば、「地震」「台風」「土砂災害」「水害」の災害が起きたとき、どのような行動をとればよいか、身を守るため日頃からどのような備えをしておくべきか、全て書かれている。第1章では、「防災政策の過去と未来」と題し、年々激甚化する自然災害やそれに対する河野氏の防災の考え方が示されている。そして第2章では、以下の4つの家族と災害を想定したストーリーが描かれている。

 

(1)地震下の都心マンションの主婦
(2)巨大台風に襲われた地方のコンビニ経営者
(3)土砂災害に見舞われた要介護家族
(4)首都圏で大水害に遭った家族

 

災害に襲われる4つの家族たちと、読者自身の家族や生活を重ね合わせることで、天災の恐ろしさを知り、日頃から防災を備えてほしい。今回は「地震」を取り上げたい。登場する人物は、都内のマンションに住む大崎亜由美、夫の国照、娘のさくら、義母の美佐代の4人家族である。国照が仕事で家を空けている平日の夕方に地震が発生する。

 

災害時の連絡手段として、電話やメールが挙げられるが、つながりにくいことが問題となっている。そこで最近はSNSが注目されている。本書では、亜由美のママ友がSNSを通じて、安否確認や現場の状況把握を行っている描写がある。東日本大震災でも安否確認をする上でSNSが役に立っていたという。「地域SNS」という災害ツールも試験的に導入され、危険情報の共有や安否確認が期待されている。

 

読者は備蓄をしているだろうか。中央防災会議でも提唱されているように、最低3日分の食料、飲料水、簡易トイレ、トイレットペーパーなどと、非常用持ち出し品は必須だ。ちなみに、大規模な延焼の恐れがなく、広域的な非難を要しない「地区内残留地区」のマンションでは、行政から要請を受け、自助で備蓄をしているところもある。しかし、マンション住人だけでなく、帰宅困難者や避難者のために備蓄していることもあるので、「地区内残留地区」のマンション住人は、備蓄の有無と、どのような想定で備蓄しているのか、確認する必要がある。本書では、マンション住人が管理人に備蓄を巡って声を荒げている場面が描かれている。

 

本書はストーリー仕立ての防災マニュアル本なので、とても読みやすく、災害にあったときのことをイメージしやすい。ぜひ本書を読んで防災意識を高め、これからの生活に役立ててほしい。

 

文:いのうえゆきひろ

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