シリーズ累計63万部突破!「うんこをつまんでごらん」例文すべてに「うんこ」が入った漢字ドリル、売切れ続出!

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毎日数え切れないほど刊行されている新刊書籍。その中には「一体どうしてこんな本が?」と思わず首をかしげたくなるような、奇妙なコンセプトの本も存在する。すべての例文に「うんこ」の語が入った学習書、『うんこ漢字ドリル』(文響社)はまさにそんな“奇書”と呼ぶにふさわしい本である。

すでにSNS上で話題沸騰のこの本は、シリーズ累計63万部を突破した。実際にページを開いてみると予想をはるかに上回るクオリティと徹底ぶりに唸らされる。たとえば小学1年生向けのドリルから、いくつか例文をあげてみよう。

・二かいからうんこがおちてくる。
・四角いうんこなんてめずらしい。
・火であぶったうんこをどうぞ。
・お父さんが草原にうんこをばらまいている。

各ページに3文ずつ、こうした例文が載せられていて、小1で習う漢字をすべて「うんこ」との関連で覚えることができるのだ。
 

『日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル 小学1年生』

『日本一楽しい漢字ドリル うんこ漢字ドリル 小学6年生』

蛍光色を使用したカラフルなカバーには、「全例文でうんこの使用に成功!」とあるが、「成功!」と誇りたくなる気持ちもよく分かる。よくぞこんなに「うんこ」の登場するシチュエーションを思いついたもの。制作スタッフの人に言えない努力と苦労が、ページのはしばしから伝わってくるようだ。

難しい漢字を習う高学年になるにつれて、例文もさらに高度かつ複雑なものになる(例文数もページあたり6つに増加)。小学6年生になるとこんな具合だ。

・幼児たちが、先生のくつにうんこを入れて遊んでいる。
・欲張りじいさんが穴をほると、うんこが出てきた。
・うんこを化しょう台の鏡に映す。
・うんこを入れた水風船が、重みで垂れ下がる。

日常のありとあらゆるシーンに「うんこ」の3文字が入り込み、こうなるとシュールな短編映画でも見ているかのようだ。それにしても「うんこを入れた水風船」って…。誰がどうやって入れたのだ?

ではそもそも、どうしてこんな奇書が生まれたのか。ドリルの巻頭に掲げられた「おうちの方へ」には次のような文章がある。

本書が目指したのは、書き込むことが楽しくなる漢字ドリル。日本一楽しい学習書です。「うんこ」という単語を大人は忌避しがちかもしれませんが、子どもにとっては気持ちが盛り上がる言葉であり、口にするだけで楽しくなる魔法のような言葉でもあるのです。「勉強することはつらいことじゃない。とっても楽しいことなんだ」。そんなふうに、勉強への意識が変わり、笑顔で机に向かう子どもたちが増えることを、心から願っています。(「おうちの方へ」)

口にするだけで楽しくなる魔法! たしかに小学生、特に小学生男子はシモの話が大好きだ。それを漢字の書き取りという単調になりがちな学習に結びつけ、ついついページを開きたくなるドリルを目指して生まれたのが本シリーズ、というわけなのだろう。

 

記憶を定着させるには、何か別のもの(たとえば色や風景など)と関連づけて覚えるのが効果的とはよく言われること。思わず画が浮かぶインパクト満点の例文とともに、新出漢字に無理なくなじむことができる本シリーズは、一見ネタ先行のようでいて、実は子ども目線に立った良書とも言える。覚えやすい独自の掲載順、見やすい書き順表示、すっきりしたページレイアウトなど、漢字ドリルとしてもツボをおさえた作りになっている点も見逃せない。

この春に新入学・進級を控えている子どもたちにも、パソコンのせいですっかり漢字が思い出せなくなっている大人にも、お勧めしたい前代未聞の漢字ドリル。声に出して読みたくなる爆笑の例文がいっぱいなので、まずは一度手にとってみてほしい。

文=朝宮うん河

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