【大人入門】「こいつダメだ」と思われる5つのフレーズ

人間関係
【大人入門】「こいつダメだ」と思われる5つのフレーズ

新入社員のみなさん、始まったばかりの会社生活はいかがですか。きっと緊張と戸惑いの日々を過ごしているかと存じます。社会人2年目、3年目の若人のみなさんも、気持ちも新たにますます張り切っていることでしょう。

 

そんな前途洋々たるみなさんが、先輩や上司から知らないうちに「こいつダメだ」というレッテルを貼られてしまわないように、また、心得違いをしているとしたら早めに気づけるように、口にしないほうがいい5つのフレーズをあげてみました。まずはご覧ください。

 

【口にしないほうがいい5つのフレーズ】

1.「自分はホメられて伸びるタイプなんです」

2.「今、ちょうどやろうと思っていたところでした」

3.「経済学者の○○も言っていますが~」

4.「この先、世の中はどんどん悪くなる一方ですよね」

5.「うどんはやっぱりコシが命ですよね」

 

それぞれ、どういう理由で「こいつダメだ」という印象を与えてしまうのか、簡単にご説明しましょう。

 

■1.「自分はホメられて伸びるタイプなんです」

だから厳しい指導ではなく、おだてる指導をしろと言っているわけです。「自称・ホメられて伸びるタイプ」は、ホメられて付け上がることはあっても、伸びた試しはありません。この言葉を口にした途端、ぬるい覚悟で仕事をしていることや、指導してもらっているくせに相手のやり方に注文を付ける図々しさ、そして、そのことに気づかない愚鈍さや未熟さを露呈してしまいます。ちゃんと叱ってもらえるありがたさを自覚しましょう。

 

■2.「今、ちょうどやろうと思っていたところでした」

お前は宿題はやったのとお母さんに言われた小学生か! 本当に「ちょうどやろうと思っていた」としても、こう言ってはいけません。姑息な言い訳がましさが強調されるだけです。「申し訳ありません。急いでやります」と返すか、あるいはやっていない理由があるならそれをきちんと説明しましょう。連絡をサボっていた相手から連絡が来て、あわてて「今、連絡しようと思っていたところでした」と答えるのも余計に印象を悪くする対応です。

 

 

■3.「経済学者の○○も言っていますが~」

それなりに勉強していることをアピールしたい気持ちはわかりますが、知ったかぶりで自分を大きく見せたい必死さと、流行りの学説という権威にすがろうというズルさが漂ってしまいます。「○○」に入る名前は半年単位ぐらいでコロコロ変わって、その時は救世主的に扱われていても、ブームが去るとだれも見向きもしません。ま、このフレーズを好んで使いたがるのは、どちらかというとオジサンたちのほうが多いですけど。

 

■4.「この先、世の中はどんどん悪くなる一方ですよね」

未来に対して悲観的になることが、知的だったりカッコよかったり物事をちゃんと考えていたりする証のように勘違いしているところが、痛いというか単純というか……。悪くなることもあるでしょうが、よくなることもたくさんあるはず。ネットなどにあふれている使い勝手のいい言説を安直に口まねしたがる底の浅さを印象付けてしまうでしょう。「こんな世の中で子どもを産んで育てるのって怖いですよね」も、同じ仲間のフレーズです。

 

■5.「うどんはやっぱりコシが命ですよね」

半端な認識で通を気取ってしまうみっともなさだけでなく、こう言った途端、物事に対する理解の浅さや一面的な価値観に縛られ続ける柔軟性のなさ、世の中には自分が知らない世界があると考えられない想像力の貧しさを強烈にアピールしてしまいます。たとえば「伊勢うどんというやわらかいコシが特徴のうどんがあって」と聞いても、「えー、コシがないうどんなんて」という反応しかできないようでは、この先、何かと苦労するでしょう。悪いことは言わないので、早めにその魅力を体感しておくことをオススメします。

 

もっとたくさん並べようかと思いましたが、キリがないのでこのへんで。

 

こういうフレーズを使って知らないうちに評価を下げてしまうのは、けっして若手社員だけではありません。「ホメられて伸びるタイプ」は、これから伸びそうにない年長者が使っても冗談にしかならないのでまあいいんですが、ほかの4つは熱心に使われがち。若いみなさんも年長者がこういうフレーズを得意気に使っていたら、こっそり「この人ダメだ」と思ってください。

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コラムニスト

石原壮一郎

1963年、三重県生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。大人の新しい概念と可能性を知らしめ、以来、日本の大人シーンを牽引している。2004年に出版した『大人力検定』は...

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