結婚を躊躇する人が増えている!? 結婚しない結婚という新しい形

人間関係

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■結婚できない人だけでなく、しない人も増加中!?

 

 

女性の生涯未婚率は年々増加し、2010年の調査では10%を超えました。内閣府による意識調査によると、適切な相手に巡り合わなかった場合の対応については、1位が「無理に結婚をすることはしない」で40%。2位の「結婚相手を探す」の30%を大きく引き離す結果となりました。これに対し、少子化対策として出会いの場を増やすといったことも考えられているようですが、問題はそれだけではありません。最近注目されているのが、交際相手がいても「結婚はしない」という人たち。結婚という形態を敢えて選ばない女性たちにその理由を聞いてみました。

 

 

■無理に結婚しなくていい!?

 

「絶対にしないというわけではないのですが、今はしたくないですね。だって結婚したら、家事をするのが義務になるじゃないですか」結婚しない理由をそう語ってくれたKさんは、恋人と同棲して9年。入籍しない一番の理由は「妻になったら自分だけがキツくなりそうだから」といいます。 子どもが欲しい気持ちはあるものの「仕事をやめるのは不安。子どもは年齢的にもそろそろアウト」と実にサッパリしています。

 

「匿名だったら」と念を押して本音を語ってくれたSさんもパートナーがいるのに結婚しない女性の一人。彼女が結婚に踏み切らないのは「相手の親と上手くやれる気がしない」という理由。「正直、仲良くできるタイプではないですし、仲良くできるタイプだったとしても将来的に介護ができるかというと、やはり躊躇してしまいます」。 交際相手への愛情はあっても「嫁という立場を引き受けるには迷いがある」といいます。

 

パートナーと交際3年目になるCさんは「結婚を継続していけるのか自信がない」というのが理由。「この先何十年も上手くやっていけるのか。自分の仕事や人生を少しずつ諦めていくのが、果たして本当に幸せなのかわからない」といいます。

 

3人の女性に共通しているのが「無理に結婚する必要がない」という考え方。今後の人生を大きく変える岐路であるというだけでなく、結婚によって発生する責務や変化などの不安要素が「無理に結婚しなくても」というスタイルを形成しているようです。

 

 

■絶対結婚しない派は7%

 

 

独身女性の意識調査によると「一生結婚するつもりはない」と考える人は7%と少数派。(国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査)。この数字には「結婚には踏みきれない」「でも結婚したくないわけじゃない」という複雑な女ゴコロが透けてみえます。そんな中、「結婚しない結婚」を選ぶカップルも増えています。昔からある「事実婚」という言葉の持つニュアンスよりも、サッパリしていて、前向きなこの選択は、海外ではすでに一般的。諸外国の例を見てみましょう。

 

 

■法律で「結婚のお試し」ができるスウェーデン

 

スウェーデンでは「結婚しない結婚」が一般的。同じ住所で継続的に生活しているカップルを保護する法律もあります(サムボ法)。 この制度では、家事、育児、生活費などを負担しあうことが定められているほか、別れる際には住居と家財の分割が定められています。法律婚の前にトライするカップルも多いことから「結婚のお試し制度」とも呼ばれています。 ちなみに99年に1.5だったスウェーデンの出生率は、2010年には1.98に回復。少子化対策としても注目を集めています。

 

 

■子どものいるカップルの半数以上が結婚していないフランス

 

フランスでは、法律婚の他に、いわゆる事実婚であるユニオンリーブル、パートナーが亡くなった後の住居や財産なども保護されているPACS制度があり、子どものいるカップルの半数以上が結婚していません。 日本の芸能人でいうと、フランス出身のジャンアレジさんを選んだ後藤久美子さんが有名で、彼女も法律婚はしていません。フランスでは事実婚に対する差別はほとんどなく、フランス大統領のフランソワ・オランド氏もユニオンリーブル(事実婚)でした。「大統領まで!?流石フランス!」と思う方も多いと思いますが、ドイツの大統領ヨアヒム・ガウク氏も法律上の婚姻はしないタイプの結婚です。こういったスタイルは決してマイナスではなくなってきているのですね。

 

日本では、結婚=法律婚というのがあたりまえで、事実婚にはあまり良いイメージがありません。結婚をすることが一人前になること、親孝行などと同義だと考える人たちもいます。しかし、「オカマ」という呼称が「ニューハーフ」や「おネエ」に変わり市民権を得たように、「結婚しない結婚」が受け容れられるようになるのも、そう遠くない気がします。


 

■渋滞に学ぶ「結婚しない結婚」の効果

 

 

渋滞について研究している専門家によると、渋滞の大きな原因の一つは、車間距離をつめすぎることで、あえて車間距離をとることで(40mを推奨)渋滞は防止できるといいます。とても興味深いのは、あえて「ゆとり」をとることが、効率的に仕事をしたい場合などにも有効だということ。急いでいる時ほど、戦略的なゆとり時間(15分ほど)を持つことが良いのだそうです。法律婚に失敗した筆者はこの話を聞いた時、結婚でも頑張り過ぎはダメだということに遅まきながら気づきました。

 

結婚しない結婚は、言ってみれば戦略的ゆとりのある状態。無理に法律婚をしないという選択は、非難されるべきことではなく、むしろ優秀な戦略なのかもしれません。働く女性は、ともすると頑張り過ぎてしまう傾向があります。なのに、デキる人ほど「もっと頑張らなくては」と思いがち。いい人ほど「周りの期待に応えなくては」と思いがちです。 人生も仕事も「ゆとり」が大切。あるべき姿に縛られ過ぎるのは、そろそろやめてもいいのかもしれません。

 

Text:悪女学研究所所長 藤田尚弓

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