「キレる妻」が急増。だが夫にはキレる理由がわからない…

人間関係

 

最近、妻を「怖い」と感じている夫が増えてきているようです。そして、その「怖い妻」というのは、従来の「恐妻家」とは少しイメージが違うようです。夫たちは、「人格を全否定するような暴言」を浴びせられ、ちょっとした失敗や失言を鬼のような形相で責められる……。その言葉や表情で、夫たちが妻たちから精神的に追い詰められているのです。この事態を裏付けるように、離婚動機のランキングで、30年ほど前には8位だった「妻からの精神的虐待」が、最新では2位に急浮上しています。

 


■妻がなぜキレるのか分からない夫たち

 

私が運営する相談サロンにも、「キレる妻」に悩む男性の相談者は増えています。先日の相談者、結婚7年目の杉原良哉さん(仮名/36歳・東京都)は、夫婦関係がなかなかうまくいかず、悩んでいらっしゃいました。妻である美弥子さん(仮名/32歳)が、不満があるとすぐに怒り出し、ものに当たったり、良哉さんに当たったり。ときには家を飛び出したり、3歳になるお子さんに八つ当たりすることもあるそうで、良哉さんはどう対応すればよいのかがわからないといいます。良哉さんは、美弥子さんと話し合いがしたいと思っているのですが、すぐに美弥子さんが「キレて」怒り出すので、本音も言えず、話し合いもできないのだとか。


良哉さんに限らず、多くの夫が「なぜ、妻が怒っているのかわからない」と、「キレる妻」にどう対応すればよいかがわからず、オロオロするばかり。良哉さんも「なぜ、キレるのか?」その理由がわかれば、対応もできるといいます。でも、美弥子さんがわかってほしいのは自分の気持ちなのに、良哉さんがわかろうとしてるのは、理由や原因。それでは、お互いが目指す方向が違います。一見、夫婦間で話し合いをしているつもりでも、実はお互いに自分の思いや考えを押し付け合っている場合が少なくありません。また、コミュニケーションをとっているつもりでも、夫と妻は共通の言語で話し合えてはいないのです。

 

夫は言葉の意味そのものにとらわれて、理屈で返そうとしますが、妻は言葉の裏にある気持ちをくみとってもらうことを望んでいます。美弥子さんの気持ちに寄り添って、大切な人であることを伝えるよう、良哉さんにはアドバイスをしました。つまり、ストレスがたまって「キレる」妻には、夫が自分の気持ちをわかってくれている、いざというときには味方になってくれる、という安心感が必要なのです。そうした夫の心遣いがわかれば、妻の気持ちはすっと楽になるはずです。

 

 

■「キレる」妻側の言い分は…?

 

では、なぜ、妻はキレるのでしょうか? 多くの妻の言い分は「私(妻)の気持ちを理解していないから」ということです。また、「私(妻)を女として扱ってくれないから」「大切にされていない」といったことをあげる妻も少なくありません。キレる妻は夫や子どもたちが自分を大切にしてくれないことに苛立ち、怒っているのです。

 

最近になって、「キレる妻」が増えているのは、女性たちのストレスが増えているからともいえます。以前に比べて、社会進出する女性が増えたことで、ストレスも増えてしまったのです。多くの時間を家庭内で過ごしていた頃とは違い、社会に出れば仕事上でのストレスもあります。こうして外でたまったストレスを愚痴にして、妻は夫に聞いてほしいのです。そうした妻の愚痴話に夫は受け止めてはくれません。そして、妻のストレスはたまっていくばかり。この状況がつづき、我慢の限界を越えたときに、妻はキレるのです。


夫たちには、キレる妻をうまくかわす術を学んでほしいのです。また、妻も「言わなくてもわかって」と不満をつのらせるだけではなく、思いや気持ちを言葉にする努力をしましょう。

 

最近の若いご夫婦に多いようですが、お互いに自分が「甘えたい」「愛されたい」という思いが強く、相手を甘えさせたり、自分が愛したりすることは後回しになってしまっているようです。「甘えたい」のなら、まずは相手に甘えさせる、というように、先に自分のほうから与えるようにするのです。また、自分の気持ちをわかってほしいならば、相手に素直な言葉で伝えることから始めましょう。そして、相手の気持ちをわかろうと、自らも心掛けることが大切です。

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結婚離婚カウンセラー

岡野 あつこ

All About「離婚」ガイド。TVのコメンテーター、雑誌取材も多く結婚離婚相談実績は27年3万件以上。岡野あつこのライフアップスクールも現在迄に2000人以上の門下生を創出する名門となっている。夫婦問題の悩みを解...

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