耳かき方面がかなりにぎわっていますが、果たして真相は?

ヘルス&ビューティ

桑満おさむ

 


■Yahoo!ニュースで取り上げられたためか、耳かきが話題となっています

GW中にYahoo!ニュースがこのような記事を掲載しました。
 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170504-00010003-giz-prod より

◎実は正しい耳かき方法に関して私は以前このようなブログを書いています

危険!!綿棒は耳に突っ込んではいけません、正しい耳掃除の方法は意外でした。
 

 

私は2015年2月18日にこのブログをかいていますので、耳掃除・耳かき問題の先駆者でもあります(冗談だよ)。Yahoo!の記事も耳鼻科医師が書き下ろしたものではないと考えられますので、先輩面をして耳かき問題について、Yahoo!記事に偉そうに寸評を加えてみます。



■Yahoo!ニュースの耳かきやめろ記事の正否

Yahoo!が伝えるところによると、アメリカ耳鼻咽喉科頭頸部外科学会が耳掃除をやりすぎると「耳垢栓塞」になってしまう、だから耳掃除を止めなさい、って言ったということです。耳掃除に関する注意喚起として以下の項目が挙げられています。

 

・綿棒のような細いものを耳に入れないこと。耳垢を奥まで押し込んで、栓塞悪化や炎症を招いてしまうので。
・痛み、難聴、耳が詰まる症状がある場合は、耳垢が原因とは限らないため、医師に診てもらうこと。
・大体の人は耳掃除は不要。必要な体質の人は正しい手入れに個人差があるため、医師に相談すること。
・ろうそくで耳掃除(イヤーキャンドル)は禁止。耳垢除去の効果はないうえ、外耳道と鼓膜を傷めてしまうため。

前掲Yahoo!サイトより

これって素人さんは耳掃除するなよ、やるなら俺たち耳のプロに任せろ!!と取ることもできます。そうすると必ず出てくるんです「既存権益を守ろうとする医師による陰謀だあああ」って人。もちろん最後に書かれているイヤーキャンドルによる健康被害は日本でも耳鼻科医は経験してますし、実は私もイヤーキャンドルで耳がかぶれちゃった&軽度火傷の患者さんを診察したことがあります。


■一概に耳かきをしちゃイカン、って言われてもねえ

耳掃除に注意しましょうと言った先駆者の私(専門医の方、シャレです、シャレ)の目のつけどころは、ちょっと違います。実は綿棒って耳の中に入れてはいけないのです!!これに本邦初で気がついたのが、なにを隠そう私(当院調査による)。前掲のブログでもこのように書いています。

■綿棒を耳の中に入れてはいけません、と綿棒会社も警告しています
綿棒で耳掃除をするとき、自然に耳の穴に綿棒を突っ込みますよね、ゴシゴシって感じで耳掃除をしますよね、それって本当はいけないんです。耳掃除に使われる綿棒のQ-tipsという海外ではもっともポピュラーなメーカーのサイトよると

「Cleaning Your Ears Safely」・・・To clean your ears, stroke Q-tips ® cotton swabs gently around the outer ear, without entering the ear canal.

◎綿棒は外耳道に入れることなく、外耳周辺を優しく綺麗にしてね
とのことです。つまり、綿棒って耳の穴に入れてはいけない、ということなんです。えええってほとんどの方が思われたでしょうけど、綿棒って耳の外側を掃除するためのものであり、耳の中を掃除するものじゃなかった、耳かきに使用してはいけない代物だったんです。


自分のブログだけどblockquote処理(笑)

つまり、メーカーサイドも綿棒を耳のなかにいれてはいけないよ、って警告しているのです。今回のYahoo!の記事のニュースソースである「 Clinical Practice Guideline: Cerumen Impaction, Dos and Don’ts of Earwax」より、早くその警告に気づいていた私ってちょっと偉い、と自己満足ご褒美的自画自賛。



■じゃあ、耳かきはどうすればいいの?

私はブログ中で「耳掃除ごときで耳鼻科を訪れたら嫌がられる」的なことを書き残してしまいました。そしたら多くの耳鼻科の医師から「俺は耳垢を取るのすっげー好きだよ」「耳掃除は耳の病気を防ぐために耳鼻科で積極的にやっているよ」「耳垢とりを嫌がるのは耳鼻科医失格」等のご意見をいただきました。

耳掃除問題、これからも目を離せませんね!!

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桑満おさむ

桑満おさむ

「地元密着型」というコンセプトで1997年目黒区で開業。 専門は泌尿器科ですが、専門以外の病気であっても「五本木クリニックに相談しよう!」と思っていただけるクリニックを日々作りあげています。 美容皮膚科・美...

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