あのスノーデン氏やヤクザも愛用!? スーパーセキュリティアプリ「Signal」がすごい

テクノロジー

米国家安全保障局(NSA)が極秘に大量の個人情報を収集していたことを内部告発した米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン氏を覚えているでしょうか。

 

暗号化アプリ「Signal」は、スノーデン氏も愛用していたことで知られています。Signalは、米大統領線でヒラリー・クリントン氏の大統領選キャンペーン・スタッフが、スタッフ内のやりとりで利用するなど、セキュリティを重視するシーンで使われることが多いようです。Signalとはどのようなアプリなのでしょうか。合わせて、SNSのセキュリティについても見ていきましょう。

 


■完璧なセキュリティを誇る「Signal」

 

「Signal」アプリはエンドツーエンドの暗号化に対応したiOS・Androidアプリ。完全に暗号化されたエンドツーエンドのチャット、音声通話機能、ビデオ通話機能などを提供しています。国家レベルで行っている検閲も迂回可能というセキュリティの高さを誇っています。つまり、絶対に見られたくないやりとりには最適なツールなのです。

 

一説によると、最近はSingalはヤクザなどからも支持を集めているといいます。たとえばLINEなら逮捕などをされて履歴を見られればやりとりが筒抜けになってしまい、履歴を削除してもアプリなどを使って復元する方法もあるようです。一方Signalなら、メッセージや履歴は完全削除できてしまいます。

 


■ばらつきがあるメッセンジャーアプリのセキュリティ

 

実はメッセンジャーアプリごとにセキュリティの高さにはばらつきがあることをご存知でしょうか。

 

コンピュータセキュリティ会社カペルスキーによると、ChatSecure、CryptoCat、WhisperSystem、SilentCircle、Jitsi、Mailvelope、Adium、RetroShareなどは、セキュリティとプライバシーに配慮したメッセンジャーアプリと高評価されました(2014年11月時点)。転送中のデータが暗号化されている、データがプロバイダーでも読み取れないように暗号化されている、連絡する相手が本人であることを確認する手段があるなどの点を評価されたのです。

 

一方、Yahoo!Messenger、Skype、BlackBerryMessenger、AIM(AOL Instant Messenger)、Snapchat、Googleハングアウト、FacebookMessenger、Viber、WhatsAppなどの著名で人気の高いメッセンジャーアプリは、同社によると同じ観点で見た場合セキュリティが不十分でした。

 

その後、WhatsAppなどは安全なエンドツーエンド暗号化に切り替えています。しかし、上記の例を見れば、著名で人気だからと言ってセキュリティが高いわけではないことは明らかでしょう。
 

 


■人為的な情報流出にも注意を

 

犯罪などと無関係な一般ユーザーにとっては、国家レベルからの検閲迂回も、運営会社が警察からの情報提供に応じることも、まず関係がない話でしょう。

 

しかし、たとえばかつてのWhatsAppはそもそも一部のデータはまったく暗号化されておらず、第三者が利用者の通信を盗んで複合できるという欠陥がありました。こちらの観点には、一般ユーザーも注意を払っておく必要があります。

 

セキュリティレベルが高いメッセンジャーアプリを使うようにすることは大切です。しかし実際の個人情報流出は、端末にスクリーンロックをかけていないとか、友だち経由でスクリーンショットが流出するなどの人為的なものが多いのではないでしょうか。自分でできるセキュリティ対策はしっかりとやっておきましょう。

 

また、サイトやサービス自体から、ユーザーのIDとパスワードなどが流出する事件も起きています。サービスごとにIDやパスワードを変えるなどして対策しておくことも大切です。

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ITジャーナリスト

高橋暁子

元小学校教員。Webの編集者などを経て独立、現職。 書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。SNS...

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