「呑み鉄」の季節到来! 限定ビールからワイン列車まで、今年も見逃せない企画が目白押し

車・交通

野田隆

東海道新幹線の車内販売でウィスキーを注文すると「山崎12年」のミニチュアボトル(50ml)だけではなく、ペットボトルの水とプラスチックカップに入った氷がセットになっていて、なかなか良いサービスだとネット上で話題になっている。

 

夕方以降の「のぞみ」に乗ると、出張帰りのビジネスパースンが、ひと仕事終わってホッと一息つくためにアルコール類を自分の席で呑んでいる場面によく遭遇する。私も取材旅行の帰りにくつろぐため駅の売店や車内販売でドリンクを購入するのが通例だ。もっとも、酒に強くはないので、ウィスキーや日本酒には手を出さず、もっぱら缶ビール、それも標準サイズのみである。
 

東海道新幹線50周年記念ビール

缶ビールの銘柄は、そのときの気分で変わるけれど、駅売店や車内販売限定のものが目に留まると、ついついそれを買ってしまう。2004年の東海道新幹線40周年記念、2014年の開業50周年のときは記念の缶ビールが出ていたので、購入し、飲んだ後は空き缶を持ち帰ったりもした。そういえば、5月25日からは、「ヱビス 東海道新幹線の旅」という特別な図柄の缶ビールをJR東海の駅売店や「のぞみ」「ひかり」の車内で販売している。缶には、韮山反射炉、富士山、元離宮二条城など、東海道新幹線の各地域の世界遺産をあしらったオリジナルデザインとのこと。今度、東海道新幹線に乗ったら、ぜひ手に入れなければと思う。
 

観光列車「越乃Shu*Kura」

ところで、最近、観光列車のバリエーションであるレストラン列車、カフェ列車といった飲食が目的の列車が相次いで登場しているが、「呑み鉄」列車もある。そのひとつが、酒どころ新潟県内を走る「越乃Shu*Kura」(十日町~長岡~直江津~上越妙高)で、「びゅう」の旅行商品として予約した場合は、食事セットにオリジナルの日本酒瓶が付いている。
 

越乃Shu*Kuraオリジナル日本酒瓶など

私は、日本酒は苦手なので、むしろ列車旅を楽しむために座席利用のみの車両を選んだのだが、それでも車内イベントでの試飲会で舐める程度に新潟の日本酒を味わい、車内の売店では、酒豪の妻のために車内限定のオリジナル日本酒瓶をお土産として購入した。
 

観光列車ろくもん

日本酒をたしなむ「越乃Shu*Kura」に対し、しなの鉄道では自社の観光列車「ろくもん」を使用した「信州プレミアムワインプラン」というワイン列車を運行している。通常の「ろくもん」は、昼間に軽井沢駅と長野駅を往復して往路が洋食、帰路が和食というレストラン列車なのだが、週末に限っては、軽井沢駅から上田駅を経由して戸倉駅までの片道、夕方発のワイン列車に変身するのである。しなの鉄道沿線の軽井沢から小諸、上田あたりの沿線は千曲川ワインバレーと呼ばれるほどのワインの産地として知られる。地元の良質な5種類のワインを軽井沢の名店の食事とともに味わうという「大人の旅」が新たに加わった。乗車後は、上田駅から電車で郊外の別所温泉へ向かったり、戸倉駅近くの戸倉上山田温泉に泊まるのがおススメコースのようである。
 

ろくもんプレミアムワインプランのメニュー

 

ろくもん車内限定カクテル

「ろくもん」にはクルーズトレインとして、篠ノ井駅からJRに乗り入れて姨捨駅に向かい夜景を観賞するコースもあるが、夜景といえばドリンクがあるとムードが高まる。姨捨駅から近くの公園で夜景を観賞して戻った車内では、列車オリジナルのカクテルが3種類用意されていて、好みで選ぶことができた。このカクテルは、昼間の「ろくもん」でも販売するとのこと。「呑み鉄」には見逃せないだろう。
 

夜の姨捨駅

8月には、東武鬼怒川線で「SL大樹」が運転を開始するが、これを記念してサッポロビールの「SL復活記念」缶が限定発売となる。東武鉄道の売店や特急「スペーシア」の車内で入手できるようだが、これも完売となる前に手に入れたいものだ。「呑み鉄」にとっては忙しい季節が到来したようである。

 

取材協力:しなの鉄道

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野田隆

1952年名古屋生まれ。長年、高校で語学を教える傍らヨーロッパと日本の鉄道紀行を執筆。2010年、早期退職後、旅行作家として活動中。著書に『テツ道のすゝめ』『テツに学ぶ楽しい鉄道旅入門』『テツはこんな旅をして...

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