ついに日本のナンバーもカラーイラスト付きに! やたら自己主張するご当地ナンバーはいったい誰得なのか?

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citrus 編集部

画像提供:国土交通省

2017年4月の「ラグビーW杯限定ナンバー」導入や、それに伴う「軽自動車の白ナンバー」化など、ここ最近クルマのナンバープレートが大きく変化している。そのなかでも、先日発表された「地方版図柄入りナンバープレートの導入地域」の募集は日本のナンバーの概念を大きく変えるトピックだ。

 

図柄入りプレートの導入は、地域振興や観光振興を目的としたもの。ご当地の風景や観光資源をモチーフにしたナンバープレートが“走る広告塔”となり、地域の魅力発信に繋げることが狙いのようだ。図柄は、カラーとモノクロの2種類。カラー版は、交付申請の際、地方自治体によって決められた額の寄付金を支払うことで交付される仕組みで、実際に図柄入りナンバーが交付されるのは、2018年10月頃の予定(国土交通省プレスリリースより)。

 

図柄入りとは、かなり型破りな展開に感じるが、地方自治体では注目を集めているようだ。国交省の事前調査によると、図柄入りナンバープレートの導入に前向きな自治体は93%にも達しているというから驚きだ(「地方版図柄入りナンバープレートについて」国土交通省調べ)。

 

「ご当地ナンバー」の導入により、全国のナンバープレートは現時点で116種類にも上る(2017年6月現在)。すでに細分化されて、多彩になったナンバープレートにさらにイラスト付きも加わるわけだ。地域の活性化のためとはいえ、そこまでする必要はあるのだろうか……。

 

 

■導入までは“厳しい声”。しかし導入「後」は…

 

ご当地ナンバーとして記憶に新しいのは、3年前の2014年11月に導入された「世田谷」だ。ブランドナンバーのひとつである「品川」ナンバーをつけられなくなるということで、地域住民から反対派が生まれ、訴訟にまで発展したいわくつきのナンバーだ。その世田谷ナンバーも導入から3年。世田谷ナンバーに対する世間の印象は、変わろうとしているようだ。
 

2015年2月末の世田谷ナンバー登録台数は1万3千台(「ご当地ナンバー(第2弾)導入地域の状況」杉並区調べ)だったが、2017年3月末時点での世田谷ナンバー登録台数は10万台を超えていると世田谷区担当者は語る。
 

世田谷ナンバー登録車が2年で約10倍(!)というのは驚異的。世田谷区内のクルマは約23万台なので、およそ2台に1台が世田谷ナンバーをつけていることになる。車両入れ替えや購入による自然増が大多数だろうが、おそらく品川ナンバー⇒世田谷ナンバーへの変更をしたユーザーも一定数いるだろう。3年を経て、世田谷ナンバーは区民に一定の評価を得たということなのか……。

 

 

■図柄入りは、「人気ナンバー」への“下剋上”となる?

 

ご当地ナンバー導入への「ポジティブな影響」は、どうやら世田谷だけではないようだ。

 

同時期に導入した「杉並」、「富士山(山梨県)」は、行政・住民両方からの後押しも強く、今ではすっかり「人気ナンバー」の地位を得ている。「ご当地ナンバー」第一弾として導入された、神奈川県の「湘南」はここ十数年で、人気ナンバーワンにまで上り詰めている。
 

これまで我々がなんとなく持っていた「ナンバープレートに対するイメージ」は、少しずつ変わってきている。それは、以前までのブランドナンバーの人気が下がっているのではなく、人々の地名、街に対するイメージが多様化し、地元に愛着を持っている人が増えてきているからかもしれない。

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