かつて教わったマナー研修はなんだったんだ…今新たに知っておきたい、フォークとナイフとスプーンの正しい使い方

ライフハック
かつて教わったマナー研修はなんだったんだ…今新たに知っておきたい、フォークとナイフとスプーンの正しい使い方

突然ですが、フォークとナイフ、ちゃんと持ててますか?

 

昔はマナー教室といえば、かならずフォークとナイフの持ち方から入ったもの。骨付き舌平目をフォークとナイフでどうさばくか、皮がついたバナナやメロンをフォークナイフでどう食べるか……なぁんて習わなかった?

 

実際、皮つきバナナがデザートで出てくることはほぼないのに、なぜか非現実的な例がマナー本やマナー教室では教えられていたのだ。そういえば、皿に盛られたご飯、フォークの背中に無理やりのせて食べているおっちゃんとかいたよなぁ。アレはいったいなんだったんだろう。なぜ、そんなアクロバティックな食べ方をしたんだろうか。

 

■フォーク、スプーンは横からじゃなくて縦!
基本、右利きの場合は、左でフォークを持って食材を押さえ、右にナイフを持って切るのが普通。切れたらそのままフォーク(左手で)で食べる。左利きなら逆。これが一般的。

 

ポイントとしては、お肉などの固いものはこの方法だけど、お魚のような柔らかいものは、ナイフを鉛筆のように持って切ることもある。そのほうがやさしく身を壊さずに切ることが出来るし、なんとなくエレガントな雰囲気をかもし出せる。

 

しかし、本当にフォークナイフを使い慣れている人は、別のポイントではっきりわかる。それは、切り方ではなく口に持っていく瞬間の使い方だ。慣れた人は、食材を刺したり乗せたりしたフォークをしっかり縦にして口の奥にきっちり入れるのだ。慣れていない人は、フォークを横にして吸うように食べる。実際、使いにくいし食材がこぼれてし汚いしかっこ悪い。

 

これはスプーンも同様。スプーンはしっかり縦にして口の奥にきっちり入れる(スプーンの丸いところをかっぽりと口に入れる)ほうが食べやすくこぼれない。慣れない人はスプーンの横から吸うようにする。こぼれてきたないし、音も出ちゃうからかっこ悪い。

 

 

■右利きだから、右手でフォークを持たないと食べた気がしない…
……と、カトラリーにはいろいろな使い方があるけれど、実は私、右利きだからこそ食べ物を口に入れるフォークは右で使いたい派だ。左だとうまく口に持って来れないし、なんだか食べた気がしない。

 

だから、右のナイフで切った後、すかさずフォークを右に持ちかえて食べる。もしくは、最初から左にナイフで右にフォークということもある。気の利いたレストランだと「私が左利き」だと思い、次の料理のフォークナイフを左利き用にセッティングしてくれたりする。

 

■フランス人、昔は手づかみで食べていた!
もともとフランス料理にはナイフしかなかったとか。切ったあとはそのまま手づかみで食べていたのだ。フォークを使うようになったのはカトリーヌ・ド・メディチ家がフランスに嫁いで来た中世以降。それまでは汚れた手はテープルクロスで拭いていたというから、今考えれば、もうマナーもルールもあったもんじゃない。

 

手で食べるといえば、ピッツァ。かぶりつくのがおいしいけれど、イタリアでは、みんなフォークとナイフで切りながら食べている。手で持って食べるのはアメリカ式だ。

 

さらに、パスタ。フォークに巻きつけ下からスプーンで支えながら食べるとか、スプーンを使うのは田舎モンだとか、あれこれ言われているけれど、実のところパスタに「正式」な食べ方はない。なぜなら、公式晩餐会など正式な食卓にパスタは出ないからだ。パスタはカジュアルで自由な食べ物。好きなように食べるのが一番。

 

 

■食事が終了、フォークナイフはどう置きますか?
マナー本によく載っている皿の横に並ぶたくさんのフォークとナイフ、「外側から使う」ということはもうすでによく知られている。だけど、最近は正式な晩餐でもここまで並ぶことは少ない。料理が変わるたびにそのつど使ったものはさげられ、新しいものを並べてくれる。

 

さらに、使用したフォークナイフは、皿にそろえて「斜め」にして置くのが一般的だけど、自分にたいして「垂直」にそろえて置いてもいい(イギリスはこのスタイルが多い)。

 

食べている途中にフォークナイフを置くときは、皿に立てかけるのではなく、しっかり皿の中に入るように(テーブルにフォークナイフの柄の部分が付かないように)すること。これ、コルドン・ブルーのマナー講座でイタリア貴族夫人から教えられた。以後、気をつけてそうしているけれど、なぜそうするのかは聞き忘れた。

 

マナー本に載っているルール、マナー教室で教えているルールは、ときに完全ではない。マナーの根本は人に不快感を与えないこと。フォークナイフは使いやすいように自分流に使うのが一番。それが他人に不快感を与えない一番の方法だ。

 

※2011年6月に掲載した記事を再編集しています。

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ソムリエ/ トータル飲料コンサルタント

友田晶子

一般社団日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(通称:SAKE女の会)代表理事、トータル飲料コンサルタント (日本酒・焼酎・ワイン・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)、ソムリエ/日本酒きき酒師/焼酎きき酒...

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