ワイングラス、まだ、そうやって持ってるんですか?

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ワイングラス、まだ、そうやって持ってるんですか?

ワイングラス。昔はブランデーグラスのように手のひらで覆うように持つ人がいたけどさすがにそれは見なくなった。ワインのときは、とにかくみんな細長い脚の部分を持って飲む。これ、だいぶ浸透してるよね。でも、本当に、正しいのかな?

 

ワインの教科書やマナーブックには、かならず「ワイングラスは脚を持つ」と書いてある。マナーやルールを忠実に守ろうとする日本人、おまけに外来モノにはとんと弱い日本人は、ワインといえば、もうなにがあっても教科書どおりに脚の部分をきっちり持って、生真面目に、姿勢を正して、緊張感を持って、ワインをいただいてしまう。そうやって持っていない人を見ると、「おいおい、ワインのマナーを知らない奴だよ」と微妙にさげすんじゃったりする。

 

しかーし、その持ち方、本当に正しいのだろうか。

 

■脚を持って飲む理由とは?
まず、なぜワイングラスは脚を持って飲まないといけないのかを考えてみよう。

 

第1の理由は、「ワインは飲み頃の温度に調整してあるので、ワインが入っている球状の部分を手で持つと、手のぬくもりが伝わり温度が上がってしまうから」である。ならば、冷えた飲み物はすべてそうやって飲まないといけなるじゃないか……といいたくなるし、一瞬触ったくらいでそう簡単に温度が上がるこたぁないとも思う。

 

第2の理由は、「ワインは美しい色があるから、それを楽しむため」だ。なるほど、さまざまな色合いがあるワインは、確かに他のお酒よりも色を楽しめる。だけど、どう持っても色は十分に見えるんだけどな……。

 

 

■脚を持つのは日本人だけ?
実際、海外で地元の人がワインを飲む様子を見たり、海外の映画やドラマなどで外国人がワインを飲む姿を見ると、ほとんどの人が脚の部分ではなく、液体が入る球状の部分を持って飲んでいるのがわかるだろう。脚を持って飲む人は、逆に、いないといってもいいくらい。そう、グラスの脚を持って飲んでいるのは、日本人くらいしかいないのである。ガビ~~ン。

 

温度や色合いなどを考慮すれば、ワインを「テイスティング」するときは、脚を持ったほうが便利かもしれない。それ以外の「楽しんで飲む」のなら、どこを持とうが関係ないのだ。そう、現実的なワインマナーとして一番いえることは、「自分が飲みやすい持ち方で飲む」ということだ。持ちやすく、飲みやすく、安全であれば、どう持ったってかまわないのだ。これがわかっていると、脚を持って飲んでいる人がこっけいに見えるかも。おまけに、不器用にグラスをくるくる回したりしていると、こっけいを通り越して痛々しささえ感じちゃうかもね。

 

最近は海外でも「脚なしワイングラス」が出回っているし、日本の食卓に背の高い脚つきグラスは邪魔だし、危険でさえある。脚付きでも、脚なしでも、自分のスタイルで飲む、これがなにより一番のマナーだと覚えておこう。

 

<おまけ>

「リゾートにおけるワイングラスの持ち方の一考察」はこちら

 

※この記事は2011年7月に掲載したものを再編集しています。

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ソムリエ/ トータル飲料コンサルタント

友田晶子

一般社団日本のSAKEとWINEを愛する女性の会(通称:SAKE女の会)代表理事、トータル飲料コンサルタント (日本酒・焼酎・ワイン・ビール・カクテルなどお酒と食に関する専門家)、ソムリエ/日本酒きき酒師/焼酎きき酒...

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