アスリートに学ぶ、「死ぬわけじゃない」というマインドコントロール法

ライフハック

 

6月末に日刊スポーツからネット上へと配信されたニュースである。

 

陸上日本選手権最終日の6月25日、ヤンマースタジアム長居。「最速女王」こと福島千里(28=札幌陸協)は、前日24日の100メートルに続いて200メートルでも優勝を逃した。

福島が無冠で大会を終えるのは、2007年以来10年ぶりだ。「足のけいれんで走れない時期が続いた。トップスピードも最大パワーもかなり少ない。だからこうなっている。今までの中で一番苦しいシーズンの始まりだった。でも修正はいくらでもきくし、死ぬわけじゃないので」と(福島は)口にした。

 

陸上競技に関する知識はからっきしな普段の私だったら(※福島千里というヒトの名前も知らなかった)、まず100%の確率でスルーしてしまう案件だ。だが、『福島千里「死ぬわけじゃない」10年ぶり負けた意味』という日本語的にも不完全なタイトルが、妙に印象に残った。内容としては、

 

「けいれんを乗り越えたことは私の中では大きな経験。状態が整えば、いくらでもチャンスはある。やりたいことができるんだ、ここで終わりじゃない、まだまだここから走れるんだ、と思える」

 

……と自身を鼓舞する、一アスリートの“美談”であるが、この「死ぬわけじゃないので」という“おまじない”は、一見シンプルかつ凡庸でさえもあるけれど、一度でもスポーツに専念した時期のある者にとっては、もっとも有効なマインドコントロール術だと私は考える。

 

たとえば、草野球の最終回裏。1点ビハインドのツーアウト2・3塁の緊迫したアツい状況で、私の前を打つバッターのカウントは3ボール2ストライク。ネクストサークルで素振りをする私は「フォアボールだけはカンベン! 打って決めて! お願いだからボクまで回ってこないで…」と、弱気の虫が心中で騒ぎ出す。

 

たとえば、敵チームの攻撃時。私はファーストの守備につき、ノーアウト満塁で前進守備を敷いたとき、「お願い! ボクんとこに飛んでこないで…」と、やはり弱気の虫が心中で騒ぎ出す。

 

そう。本来の私は「オレが決めてやる!」「オレんとこに飛んでこい!」とは、なかなかに開き直れないチキンな性格なのだ。

 

そんなとき、私はいつも

 

「打順が回ってきてもいいじゃないか、ボールが飛んできてもいいじゃないか、三振したって、エラーしたって、死ぬわけじゃないんだから!」

 

……と、みずからを奮い立たせ、ヨガ式の深呼吸を3回繰り返すことをルーティンとしている。あまりに子どもじみた文言の素朴極まりない自己暗示──ではあるけれど、コレがけっこう効くのである。逆に言うと、仮に三振しちゃったら、エラーしちゃったら……そのときは死ねばいいのだから。

 

ただ、この「死ぬわけじゃないんだから」、短期間で何度も繰り返せば、さすがに効力も半減する。そういう際は「死ぬ」を「大好きな彼女にフラれる」「借金を抱えて自己破産寸前」……などの半端なく辛かった過去に置き換えてみるのがオススメ。今はスポーツをやっていないアナタでも、上司に叱られているときなんかに一度「死ぬわけじゃないんだから」と脳内で唱えてみてはいかがだろう。マジ、スッと気が楽になりますよー(^^)/。

 

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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