VOCE炎上事件、女を年齢で値踏みする日本はまだマシ!? さらにシビアな「人種」の市場価値

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「女性の市場価値はいくつまで?」、「普通の27歳と美人の33歳、どっちと付き合いたい?」といったインタビュー記事掲載で炎上し、後にツイッターで謝罪するも火に油を注ぐ結果となってしまった美容雑誌「VOCE」。女性サイドからは「女性を脅している」、「女性を値踏みする行為は許せない」との批判が殺到し、一方の男性側からは「男性をみくびった記事だ」、「男性だって出身大学や社名、年収で散々値踏みされているのに…」といった不満が噴出したこの一件、皆さまの記憶にも新しいのではないでしょうか。

 

 

■アウト・オブ・マーケットの女性に厳しい日本

 

日本ではたとえ未婚女性でも一定の年齢になると振袖を着づらくなるように、全般的に年齢とともに地味な装いを心掛けるなど、見た目においても女性がアウト・オブ・マーケット感を出さざるを得ない社会的プレッシャーに満ちています。

 

それに対して私の住むウィーンでは、女性は年を経るほど華やかな色合いに身を包んだり、日焼け肌をセクシーに晒して素敵なマダム感を醸し出している方々をよく目にします。つまり「年を重ねた女性のみのもつ円熟さ」が魅力的に見えることはあれど、市場価値の是非といった女性を年齢で値踏みするような概念はあまり感じられません。夫より25歳年上と言うフランスの新大統領夫人などがその良い例ではないでしょうか。

 

また「おばさん」という日本語表現も、女性の年齢で市場価値を決めている端的な例と言えるのでは。というのも、西洋の言語には老齢の女性をニュートラルに指す「おばあさん」や、「バカな女」といった普遍的な雑言は存在しても、年齢に蔑みのニュアンスを多分に含蓄させた「オバさん」や「ババア」に相当する表現はなかなか見当たらないからです。

 

加えて日本人は結婚の延長線上に高確率で出産イベントを見据えているため、男性側もおのずと配偶者探しの際に相手女性の年齢を意識せざるを得ない傾向にあるのでしょう。他方、ヨーロッパでは子供を持たない選択肢や養子縁組への抵抗感の低さも影響してか、女性の年齢が付き合う基準の決定打となることは比較的少ないように見受けます。

 

 

■年齢よりもっとシビアな「人種」の市場価値!?

 

ところで養子縁組の話で思い出しましたが、世界でもダントツに縁組数の多いアメリカでは自国内から迎える子供の性別、年齢、人種などが選べると聞いたことがあります。公的機関から養子を迎えるケースだと10万円程度の手数料で、年齢は新生児から21歳あたりまで選べ(内実的には新生児はほぼ皆無)、人種は「黒人・アフリカ系アメリカ人」、「アジア人・モンゴロイド系」、「白人・コーカソイド系」、「ヒスパニック・ラテン系」、「アメリカ系インディアン・アラスカ原住民系」、「ポリネシア系・ネイティブハワイアン」などのカテゴリーから子供を紹介してもらえるのだそう。ただし最も人気の高い白人系の新生児を希望する場合には、紹介料が数百万円もするようなプライベートエージェンシーに登録したうえで、数年待ちが普通とのこと。もしこれが事実であれば、年齢のみならず人種にまで間接的に値段が付いてしまっていることになります。

 

日本人女性は得てして加齢に強迫観念を抱かされがちで、私にもその辛さはよくわかります。さりとて、歳は誰でも平等に取るもの。また、男性への値踏みに当たるとされる学歴や年収だって、努力次第で変えることは不可能ではないでしょう。しかし人種ばかりは先天的な要素で、たとえ大金をはたいて整形術を駆使したところで、決して変えることの叶わないファクター。そう考えると、「人種」という如何ともしがたい市場価値を値踏みされることのほとんどない日本は、まだ救いのある環境と言えなくもないのでは!?

 

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ライジンガー 真樹

All About「オーストリア」ガイド、ダイアモンド社 地球の歩き方「ウィーン特派員」。 ウィーン移住をきっかけに、オーストリアの歴史・文化・グルメなどの魅力を日本の人々にも伝えたいと願い、CA乗務の傍ら旅行...

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