昨年発表された「ローマ字ナンバー」導入。一番乗りは横浜? 神戸?

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1999年に希望番号制が始まってはや18年が経過したが、近々、ナンバープレートの分類番号に大きな変化が起きようとしている。これは、一部の希望番号の申請が増加していることにより、分類番号(横浜300、品川330などの、下2ケタ「00・30」の番号)+登録番号(いわゆる車のナンバー)が払底(枯渇)する恐れが出てきたためだ。

 

 

■国土交通省は2017年1月から分類番号にローマ字を導入すると発表したが…

 

「車のナンバープレートにローマ字が登場!」というニュースに驚いたのはこの件が発表された2016年12月末のこと。その際、「導入は2017年1月~」と記されてあったのだが、導入予定から半年以上経過した今も、いっこうに、ローマ字導入の話は入って来ない。どういうこと?と思って、筆者は国交省自動車課に聞いてみた。すると……

 

「現在はまだ分類番号部分にローマ字が使われているナンバーは発生していません。平成29年度中に現在の数字のみの分類番号が払底となる予定なので遅くとも平成30年3月までにはどこかの地域でローマ字の入ったナンバーが出て来るでしょう」との回答であった。なんだ。まだ出てなかったわけね。発表早すぎでは?(笑)

 

 

■分類番号にはどんな規則性があるのか?

 

近々ローマ字導入が始まる分類番号の規則性について説明しておこう。3ナンバー車の場合、希望番号ではない一般払い出し枠では基本的に「300」から始まり、ひらがな(一般には「さ~ろ」のうちの29文字)と一連指定番号を使い切ると、次の分類番号へ進む(例:横浜 300 ろ 99-99の次は横浜 301 さ •••2)。いつの時点かは不明だが、希望番号枠の分類番号の下2ケタ「30~79」が枯渇してしまい、現在は新たに「10~29(3ナンバーは10~28)」の分類番号を使用できるようになった。さらに、5ナンバーでは横浜・名古屋・神戸など一部地域で「529」まで払い出しが終わり、「710~」から希望番号が払い出されている。なお、2014年11月14日から発行されているご当地ナンバー(盛岡・平泉・郡山・前橋・川口・越谷・杉並・世田谷・春日井・奄美)については当初から希望番号用の分類番号下2桁は「10」(杉並310さ…1など)からのスタートだ。

 

 

■希望番号制は1998年5月にスタート。抽選対象の番号は時代や地域によって変わってきた

 

希望番号制は分類番号が33→300、330など3ケタになったのと同じタイミングでスタートしたが、その際、希望が集中しそうな番号はあらかじめ抽選対象として公開され、週に1回抽選が行われてきた。ちなみに、当初、抽選対象となった番号は全国共通で、以下の番号であった。

 

自家用・事業用の「・・・1」「・・・2」「・・・3」「・・・5」「・・・7」「・・・8」「・111」「・222」「・333」「・555」「・777」「・888」「10-00」「11-11」「12-34」「20-00」「22-22」「30-00」「33-33」「50-00」「55-55」「56-78」「70-00」「77-77」「80-00」「88-88」の26通り。

 

その後、対象を外れる番号が出てきたり、新たに対象となる番号が出たりして、2017年2月13日以降は以下の番号が抽選対象となっている。

 

「・・・1」「・・・7」「・・・8」「・・88」「・333」「・555」「・777」「・888」「11-11」「20-19」「20-20」「33-33」「55-55」「77-77」「88-88」の15通り。

 

なお、「20-20」は東京オリンピックの開催が決まった2013年9月以降、全国的に希望が増えたことで、2014年6月に抽選対象となった。また「20-19」はラグビーワールドカップ2019年に日本で開催されることに起因しているとのこと(東京オリンピックと同レベルってすごい!)。当初の26通りに含まれていた「20-00」は2004年5月にひっそりと抽選対象から消えていた。希望番号制が始まった1999年は恐怖の大王におびえつつ、ミレニアムに浮かれていた年。ホンダS2000も同年に発売され「20-00」を希望する人が多かったんだろう。

 

 

■「ローマ字ナンバー」一番乗りはどこ?何番?

 

ローマ字ナンバーに話を戻そう。分類番号が枯渇するナンバーとはどういうナンバーなのだろうか?

  • 自動車の登録台数が多い登録地
  • 希望番号の中でも特に人気の番号

という2つの条件がまずは頭に浮かぶ。登録台数が多い地域といえば、名古屋・横浜・神戸あたりか。そして、人気の希望番号は、某調査によると「…1」「…8」「88-88」などが上位に来ている。となると、日本で最初にローマ字の分類番号を付けるナンバーは、

 

「横浜30A さ・・・1」か「名古屋30A さ 88-88」となることが予想される。

 

 

■希望番号制がなかった時代。77-77 や88-88はどうやって取得していた

 

希望番号制度が始まる前にも、88-88や77-77などというナンバーを見かけることがあった。また、AE86に「・・86」のナンバーを付けていた車も昭和の時代に見た記憶がある。これはいったいどういうことなのか?もちろん、運よくその番号になったという人が大半だとは思うのだが。一部には自動車販売店の営業マンが、車を買ってくれたお客さんのために、あらゆる手を尽くして取得した(といわれている)番号なのである。

 

「あらゆる手」については定かではないが、当時、自動車ディーラーで営業をしていた友人が、「だいたいその番号が近くなるころに陸事(運輸支局)のカウンター付近で待機するんだ」なんて言っていた記憶がある。「その番号が近くなる」ことはどうやって知るのかというと、カウンターの担当者に聞きに行くなどするらしい。なるほどねえ。昔は大変だったんだなあ。その彼も、最後の契約ハンコをちらつかせながら、「希望のナンバーを約束してくれたらハンコ押すよ!」なんていわれていたのかもしれない。

 

ちなみに、筆者が最初に買った車のナンバーは「川崎56 さ7890」であった!最初は気づかず、会社の上司に「すごい番号だね」といわれて、「ほんとだ!」と思った次第。しかしこれは単なる偶然だろうけれど。

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加藤久美子

加藤久美子

山口県生まれ 学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌...

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