クルマ好き、バイク好きに朗報! “ハミタイ” “マフラー横出し”解禁で進む国際ルールの導入

ライフスタイル

 

ハミタイ。自動車好きでなければ何を意味するのかさっぱり分からないだろうこの4文字が、先月下旬に話題になった。ちなみにハミタイとは、自動車の車体からタイヤがはみ出している状態のこと。これまでは不正改造扱いで車検が通らなかったが、6月22日に保安基準の一部改正が実施され、規定内であれば車検にパスできるようになった。

 

これまではハンドルが直進状態の際、車軸から前方30度、後方50度の範囲内で、タイヤやホイール、ホイールナット、センターキャップなどの回転部分が直上のボディより突出していた場合に違法とされていた。これが10mm未満であれば突出しても問題なしとなったのだ。同時にタイヤのロゴやリブなどの突起は突出部分と見なされなくなった。

 

さらにマフラーの条件も緩和された。これまではマフラーの向きが車両を真上から見たときの全幅中心から左右30度以内でなければいけなかった。これがどのような角度でも自由になった。北米向けのピックアップトラックなどで見られる横出しもOKになったというわけだ。

 

もちろん改造を促すための改正ではない。国際基準に合わせたためだ。一部の輸入車では、従来は日本独自のルールに合わせるべくタイヤを覆うフェンダーの上に後付けのパーツを装着していたが、この改正によって装着の手間が省けることになった。

 

 

■燃費表示ルールも国際化で変わっていく

 

これに限らず、最近日本の自動車のルールの国際化が進んでいる。たとえばモード燃費については、現在わが国ではJC08モードが使われているが、来年10月からはWLTCという世界統一ルールが適用されるようになる。このWLTC、日本の働きかけによって3年前に国連で成立したもので、市街地、郊外、高速道路という3種類の走行モードとこれらの平均値、合計4つの数字を掲げることになっている。

 

すでにWLTCモード燃費を表示している国産車もある。先月マイナーチェンジしたマツダCX-3に追加されたガソリンエンジン車だ。数字を見ると、現在のJC08モードに近いのは郊外の数字で、高速道路はより良くなる代わりに市街地は悪くなる。多くの車種が同様の傾向になるだろう。

 

ユーザは自分のクルマの使い方に近い燃費モードの数字を参考にできるようになるので、実燃費との乖離は現在よりは少なくなるだろうし、メーカーは4つの数字を一同に紹介しなければいけなくなるので、カタログ燃費の数字だけを良くしようというクルマづくりは控えめになるのではないかと期待している。現に5月にモデルチェンジしたダイハツ工業の軽乗用車ミライースのモード燃費の数字は旧型と同一だ。

 

2輪車では以前のコラムで触れたように、排出ガス規制や騒音規制が欧州と共通になった。ちょうどこの原稿を書いている日、スズキは欧米などでは2001年から販売しているスポーツバイクGSX-R1000R ABSを初めて日本で発売した。規制の共通化で日本仕様を独自に作る手間がなくなったことが発売を後押ししたはずだ。

 

999ccの水冷4気筒エンジンは197psを発生する。車両重量は203kgしかないから超絶加速の持ち主であることは間違いない。ここまでの高性能が必要ないという人もいるだろうが、一方で日本仕様でありながら本来の性能を味わえることを歓迎するファンもいるだろう。

 

ハミタイやマフラー横出しを含めて、ここまで書いてきた国際ルール導入は、どれもクルマ好き、バイク好きにとって歓迎できるものだ。クルマ趣味やバイク趣味の源流が欧米にあるから当然の結果とも言えるけれど、この勢い?で以前取り上げた原付にも国際ルール導入をしていただきたい。

 

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モビリティジャーナリスト

森口将之

モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材し、雑誌・インターネット・講演などで発表するとともに、モビリティ問題解決のリサーチやコンサルティングも担...

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