少年ジャンプだけじゃない! 「教育上良くない漫画」から子供を隔離するかどうか問題

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このcitrusのコラムにいたっては、なるべくニッチなネタをニッチな媒体(東スポとかデイリースポーツとか日刊大衆とかスゴレンとか愛カツとか…)から抜き出すよう、また、いったん抜き出したら、なるべくそのネタを使った原稿は早くにアップするよう一応は努めているんだが、それでもcitrusの他の執筆者の方々に同じテーマで、しかも先を越されてしまうことだって、たまにはあるわけである。

 

今回、先を越されてしまったのは、私の敬愛するコラムニスト・石原壮一郎さん。『【今週の大人センテンス】「少年ジャンプ」のエロ表現批判に漂うトホホ感』というタイトルのコラムであった。

 

こういうとき、私はいったいどーするのか? とりあえず読んではみるものの、基本的には見て見ぬ振りをする。「ネタが被ったから書くのはやめよう」という選択は、まずない。せっかく苦労して拾ってきたネタ(Yahoo!ニュースをスクロールしたり、スポーツ新聞や夕刊紙の芸能欄を眺めているだけなんだがw)をお蔵入りにするのは、あまりにしのびない……というか、勿体ないからだ。

 

で、私がこのテーマで拾ってきたネタ元は、日刊スポーツがネット上に配信した『江川達也氏が「少年ジャンプに抗議を」に真っ向反論』なるタイトルの記事である。漫画家の江川達也氏が7月7日、「週刊少年ジャンプ」連載作品のお色気表現に関する批判に対し、厳しい口調で私見を述べた……のだそう。

 

7月3日に発売された漫画雑誌「週刊少年ジャンプ」2017年31号に掲載された作品『ゆらぎ荘の幽霊さん』が物議を醸している。同作品はいわゆる「ラブコメ」だが、同号掲載の巻頭カラーでは、描かれた大半の女性キャラクターの水着がはだけるという描写がなされていた。

 

これを見た弁護士の太田啓子氏が4日、ツイッターで「息子には少年ジャンプは読ませない。息子をもつ保護者の皆さん。少年ジャンプ編集部に抗議を。どうかと思うよ」と呼びかけた。

 

……のが事の発端、らしい。このツイートに向けた江川氏の反論は以下のとおり。

 

「自分もクソな漫画やアニメで、子供には悪い影響しか与えないモノはたくさんあると思う。(でも)『そういうものは見るな!』とは言わないし、『そういうものは作るな!』とも言わない。ただ『あれは教育上良くない!』とだけ言っておく。それだけだ」

 

「賢い教育者は、評価をして、自由に読ませ、考えさせる。禁止する者は、子供の能力を低く見ている。大切なことは、子供に自分で考えさせることだ」

 

まったくもって同感だ。そもそも「教育上良い漫画」なんて存在するのか? ワンピースなんか女性の登場人物は巨乳ばっかだし、ジョジョだって猟奇殺人の連続だし、ドラえもんですら、よくよく噛み砕いてみれば子どもの依存心をいたずらに増長するだけではないか。

 

いつも、この手の問題が炎上するたびに思うのだが、「息子には少年ジャンプは読ませない」──と、まあここまではいい。けれど、なぜその極私的な教育方針、もっと言えば個人的な作品の好き嫌いを「息子をもつ保護者の皆さん。少年ジャンプ編集部に抗議を」と、他人にまで押しつけようとするのだろう? テレビやネットと比べ、漫画は「子どもに見せたくないなら、もっともシャットアウトしやすい類のメディア」なんだから、アンタの家庭だけで「少年ジャンプを息子に買い与えない」ルーティンを貫けばよいのである。そして、小学生や中学生になっても「エロから完全隔離された、オナニーの仕方さえ自然学習できない無菌室状態の息子」を育てていけばよい。

 

ならば、当然のこと自宅でのダンナとのセックスもなし、ですな。言葉責めやソフトSMや道具を使う……みたいなのは、もってのほか! 寝室に鍵をかけたところで声や音が廊下に漏れてしまったら最後、子どものいらん妄想をふくらませてしまうだけじゃないですか。理屈としてはコレとほぼ同じ……だと私は考える。

 

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山田ゴメス

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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