「なぜ、そこで脱ぐ!?」の秘密は前頭葉の判断ミス

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「なぜ、そこで脱ぐ!?」の秘密は前頭葉の判断ミス

皆さんのまわりに、お酒を飲むといきなり「脱いでしまう」人がいませんか? 周りは「えっ!」って引いているのに、本人は楽しそう。この時、脱いだ人の脳はどうなっているのでしょうか。

 

この秘密を解く鍵は、「前頭葉」にあります。その前頭葉の中で、特に人間らしさを司ると言われているのが、額の奥のあたりにある「前頭前野」。ここは他の動物に比べ広くなっています。

 

この前頭前野は、いろいろな機能を担っていますが、特に、

 

・思考する
・行動を抑制する
・意思を決定する
・感情を制御する
・意識・注意を集中する

 

といった機能を担っています。

 

「酔っ払う」という現象は、簡単にいうと、アルコールの血中濃度が上がり、脳細胞の機能が麻痺することです。

 

個人差はありますが、ビール3本、あるいは日本酒3合くらい飲むと、アルコール血中濃度が0.15%くらいになり、前頭葉が少し麻痺してきます。そうなると、気が大きくなったり、大きな声を出すようになったりして、ふらつくようになります。

 

このころになると、前頭前野の機能が低下してしまい、「なんか場を盛り上げてやろう」という気持ちが沸き起こったり、「ちょっと驚かせてやろう」という、勘違いな判断をしてしまい、脱いでしまうのです。

 

 

ときどきニュースで、路上で脱いで捕まってしまった人がいたり、少し前だと、アイドルグループの方が酒に酔い、脱いで報道されたことがありました。この方たちも、前頭前野の機能マヒのため、公衆の面前にも関わらず「単に暑かったから脱いでしまった」というような、普通ではありえない判断をしてしまったのです。

 

判断ミスを予防するためには、とにかく飲み過ぎないこと。それにつきます。周りの人たちも、裸になったからといって盛り上がるのではなく、お水などをさりげなく用意して酔いを覚ましてあげることが大人の対応でしょう。

 

とはいっても、「飲み過ぎてしまって、判断ミスをしてしまうかもしれない」と心配になる人は、「自宅」で飲みましょう。そうすれば、外で飲むより、自由を手にすることができるはずです。

 

※本記事は2016年3月24日時点の情報です

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脳神経外科医

菅原 道仁

All About「家庭の医学」ガイド。現役脳神経外科医。脳血管障害を中心に、救急医療からリハビリテーション、予防医療までの現場経験を元に、くも膜下出血・脳梗塞・認知症などに代表される脳・神経の病気について、...

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