マジメな福祉専門学生に奴隷根性をすりこむな!

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citrus 明智半平太

マジメな福祉専門学生に奴隷根性をすりこむな!

職場に、研修でとある福祉専門学校の学生さんがきた。第一印象は、勉強は苦手な感じだけど、マジメで純朴そうな男の子である。その男の子のお年寄りに対して話す姿勢におどろいた。

 

車椅子に乗ったお年寄りよりも低い姿勢で屈みこみ、しかも膝も床につけない。つま先だけで体の重心を支えて話をしている。見るからに辛そうな体勢である。もっとリラックスして話してもらいたいし、なにより体が辛いだろうとおもい、その男の子に声をかけた。

 

「お話するのに、それじゃ大変だから、椅子に座って話しなさい」

 

すると彼は言う。

 

「学校でお年寄りに対して、こういう格好で話せと教わりました」

 

なんだそれは。あまりに馬鹿馬鹿しい話である。

 

 

即座にその実習生の子に言った。

 

「介護の仕事は、そんな根性論でなんかできやしないのだから、いいよ、座って話しなさい。俺が許す」

 

すると彼は素直に椅子に座って、ふたたびお年寄りと話しはじめた。いやほんとあれじゃ膝とか壊すよ。

 

福祉専門学校の教員はいったい何を教えているのか。要は介護の仕事をする人間は、お年寄りに絶対服従とでも教えたかったのであろうか。げんにそういう介護福祉関係者というのは、くさるほどいる。

 

しかしそれはうらをかえせば、ただ単にお年寄りという存在を介在させて、下は上に絶対服従ということを若者の身に叩き込んでいるのだ。自分にとって、都合のいい下働きのものをつくるための詭弁なのである。

 

とうのお年寄りだって、話しかけてくれる若者にはリラックスして話してもらいたいと思うはずだ。仰ぎ見られて楽しい会話なんてできやしないのだから。ほんとうに何を教えているのか。

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前衛アングラ芸人

明智半平太

1973年1月12日生まれ千葉県出身。 主に都内で活動するフリーのお笑い芸人。芸歴12年目に突入。 ベレー帽に黒縁メガネ、パイプを片手に1人芝居風の漫談というスタイルでネタをする。 ついたあだなが「前衛アングラ芸人」。 ネタ作りの傍ら、メディアで日々展開されるニュースを収集、考察しブログに文章を書いている。

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