ジミー大西が絵描きをやめた理由が悲しすぎる…

エンタメ

 

『FLASH』がネット上に配信した『岡村隆史が暴露「借金まみれ」ジミー大西が絵描きをやめた理由』というタイトルの記事に、つい目が行ってしまった。

 

なんと! 先日、ここcitrusでも紹介したばかりの、ジミー大西(53)の半生を描いたドラマ『Jimmy 〜アホみたいなホンマの話〜』が、じつはジミーの借金を返済するために企画されたというのだ。事の経緯は以下のとおり……らしい。

 

明石家さんま(62)が、ジミー大西が所属事務所の社員からお金を借りていることを知り、「社員にお金借りるな! なに考えてんねん!」と叱咤。しかしその後、さんまがこのドラマを企画し、みずからプロデュースを買って出ることに。(どこかのインタビューで?)「ジミーさんの借金を返すために、このドラマを始めたんですか?」と聞かれ、「きっかけは、そうです」と答えていた。

 

一時期は故・岡本太郎などのすすめで絵描きとして活躍していたジミー大西だが、台所事情はかなり厳しかった様子である。そして、ある日を境に、ジミーは絵を描くことをきっぱりとやめてしまったのだそう。その理由を、ナインティナインの岡村隆史(47)が、ラジオでこう語った……らしい。

 

「ジミーさんが、焼き鳥屋さんでアルバイトを募集しているのを見たら『時給850円』って書かれてて。

そこで、ジミーさんが『絵を描いて、時給どれくらいなんやろな?』と思って計算したら、350円くらいやったんですって。

何時間もかけて絵を描いているけど、時給が350円くらいやってわかった瞬間、筆を全部折ったんですって、バキバキに」

 

「人を笑わせる」小器用な芸人さんよりも、存在自体が面白い「人に笑われる」芸人さんを評価する傾向の強い私は、後者の最右翼とされるジミー大西が大好きで、また、ジミーが描く日本人離れした配色と豪快なアングルで平面構成されたタブローも、本気で「部屋に飾りたい!」クラスのファンだったりする。そんな彼が、いつの間にやら筆を折り、「絵描き」の肩書きを放棄してしまっていたとは……。「借金まみれ」とはまったく知らなかったが、「お笑い芸人と絵描き」という仕事の配分はなかなかに理想なバランスだと感じていた私としては、残念極まりない話である。

 

ただ、絵描き、とくに「手描き」をおもな手法とする絵描きの場合、「ソレだけで食っていく」のが(少なくとも)日本において相当に困難であるのは、紛れもない事実であり、一応「(手描きの)イラストレーター」の肩書きをも持つ私も、イラストで得るギャラは全収入の1割にも満たないのが、悲しいかな現状だ。

 

美術大学などで特殊な訓練を受けていない経済学部卒の私は、とにかく描くのが遅い。加えて、遅いなりに苦労して描いたイラストへと支払われるギャラの平均設定価格は、年を追うごとに歯止めなく安くなるいっぽう……。「一点5千円」なんてことだって珍しくない。それに(アイディアを練る時間も含む)ラフ描き1時間(クライアントからダメ出しされ、「描き直し」を命じられることも!)、下書き2時間、ペン入れ2時間、色塗り2時間……もかけた日には、この時点で時給約714円! 都心のコンビニやマクドナルドとかでバイトしていたほうが、あきらかに“わり”も良い。しかも、絵は「作業にピリオドを打つタイミングを図りづらい」という側面もある。描き込もうと思えば、いつまでも描き込めるわけで、つまり、ジミーよろしく「350円」まで時給が下落してしまうケースすら充分にあり得るのだ。

 

おそらく、絵描きがビジネスとして遜色なく成立しているのは「漫画家」くらいなのではなかろうか。とは言え「稼げる漫画家」になるには、量産できるだけの尋常じゃないスピードと、どの角度からでも登場人物を描ききることができる圧倒的なデッサン力が不可欠。その二つの能力を兼ね備えていない絵描きは“ながら”で、私だったら時給に換算すると「地方のキャバ嬢」あたりと同程度の額は稼げる文筆と併行して、趣味的に細々と、「イラストに関しては気に入った依頼しか受けません」と強がりながら「絵描き」を自称するしかないのである。

 

もう一度言うが、私はジミー大西のタブローの熱烈なファンだったりする。たとえば、目の前に何点かの絵を置かれ、そのなかにジミー作品が作者名を明かされずに紛れていたとしても、「コレが一番欲しい!」とチョイスできる自信がある。だからこそ、ジミーにはどんなかたちでも、3年に1点ほどの寡作的ペースでもかまわないから、素晴らしい絵を世に送り出し続けてもらいたい。

 

citrusでは【1000円分のAmazonギフト券】が当たるアンケートを実施中

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

山田ゴメスのプロフィール&記事一覧
ページトップ