赤井沙希って誰だ!? イマドキの「心霊写真の正しい使い方」って…

エンタメ

 

デイリースポーツによると、

 

TBSが7月19日に放送した『生き物にサンキュー&世界の怖い夜 合体3時間SP』で取り上げた写真が、撮影者に無断で使用され、また心霊写真であるかのように加工したのではないかと報じられていることについて、同局の広報部は26日、本紙の取材に「番組の制作過程で写真をねつ造、合成したという事実は一切なかったことが確認できました」と回答。合成疑惑を完全否定した。

 

……のだそう。同番組は放送の終盤で、3人の男性とみられる人物の足元にヒトの顔っぽい姿が写っている写真を「心霊写真」として公表。しかし、20日に『Buzz Feed Japan』が画像に写っている男性への取材に基づき、「写真が撮影者に許可なく使用され、かつ心霊写真であるかのごとく合成されたのではないか?」と報じたのが、騒動のきっかけであるようだ。

 

以上、「撮影者の許可の有無」については一切触れられていない、どこか歯抜け感のただようニュースであるが、いずれにせよ21世紀も20年目に差しかかろうとしている現在に到っては、正直どーだっていい問題である。

 

だって、フォトショだとか最新の写真アプリだとかをちょこちょことっと使えば心霊写真なんて、小学生でも簡単に“合成”できちゃうじゃないですか。しかも、いっぱしのクオリティーで。すなわち、「心霊写真」といった“エンターテインメント”の概念はすでに終わってしまっているわけで、そんな“ねつ造のリスク”が常につきまとうニッチなネタを、地上波クラスの大メディアが扱うこと自体が間違っている。怪しい枠組み内で、怪しい写真を真っ正面から突き詰め、突き詰めるほどに胡散臭さだけを加算していくのが、イマドキの「心霊写真の正しい使い方」ではないか。

 

……と、ここまでを論じたうえで、7月22日に発売された東スポのトップ面にスポットを当ててみよう。タイトルは

 

赤井沙希

公開除霊

 

タレントで女子プロレスラーの赤井沙希(30)がつい先日、東京スポーツ新聞社内で前代未聞の“公開除霊”に臨んだ……らしい。自身の心霊写真が連続して発見され、不安に駆られた赤井は、心霊研究所『正霊会』の山口彩代表(57)に(東スポを介して)相談。とりあえず2枚の“怪しい写真”の鑑定依頼をしてみると、山口氏は即座に「本物の心霊写真」と断定。そこで、東スポでも史上初となる(らしい)“社内除霊”を試みることに……というのが記事のあらましである。

 

山口氏いわく、どうやら赤井の体は霊に憑依されやすいようで、とくに動物の霊が続々と寄ってきてしまう“ムツゴロウさん体質”……らしい。

 

「早急の対処が必要」と感じた山口氏は、数珠と経本と特殊な仏具を取り出し、除霊を開始。数分間にわたる静寂が東スポ本社会議室を包み込み、山口氏が一連の動作を終えると、なんと赤井の首筋からキツネとおぼしき霊体が飛び出し天高く昇っていった……ように見えた……らしい。

 

ちなみに霊が強いと抵抗されるケースもあり、山口氏も霊に足を引っ張られて、高層ビルから飛び降りて足で着地したレベルの骨折をした経験もある……らしく、くれぐれも素人はいたずらに霊とはかかわらないほうがよい……らしい。

 

いかがです!? この胡散臭さの加算っぷり! 加算どころか乗算とも言わんばかりの圧倒的な筆の冴えではないか。「赤井沙希って誰やねん!」「このヒトで一面かい!」と突っ込むスキもないほどに、だ。そして、社会的責務だとかスポンサーだとか……多くのしがらみに縛られ身動きの取れない大メディアに、この勢いのみで突っ走るスピード感を求めるのは“酷”以外の何物でもない……。

 

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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