「シュッ!」「ドバッ!」「ヒュ~」…なぜ関西人は擬音を駆使してしゃべるのか?

人間関係

 

朝日新聞DIGITALの関西版に、ちょっと気になる記事が掲載されていた。

 

タイトルは『【オノマトペ】会話ポンポン 心ホンワカ』で、関東生まれの朝日新聞記者(31)が、関西への赴任直後から「コッチの人たちの日常会話は『ドバッ』『カツカツ』といったオノマトペ(擬音語・擬態語)が、しょっちゅう飛び交う」という“東西ギャップ”の理由を探っていく内容となっている(作家の三島由紀夫も『文章読本』(中公文庫)の中で「関西の人の方が、東京の人と比べると日常会話にも擬音詞をよく使います」と述べている…らしい)。とりあえず、その一部を抜粋してみよう。

 

オノマトペ、なぜ関西人は好んで使うのか。「大阪の商人文化と関係があるのでは」という仮説を立て、「浪速のカリスマ添乗員」として絶大な人気を誇る日本旅行の平田進也さん(55)を訪ねた。

 

開口一番、「商売にオノマトペは欠かせません」。通天閣の案内では「展望台は股がひゅ~っとするほどスリルがあるで」、市場に行けば「このマグロ、食べたらふわ~っとなるわ」。オノマトペを駆使して、お客さんのリピート率は8割という。

 

この力は何なのだ? 「感覚的な言葉。『感じ方が一緒やんか』という前提で使う。だからこそ、仲間意識を持たせることができる」と、武庫川女子大学の言語文化研究所長、佐竹秀雄さん(64)は言う。

 

いくつかの取材を重ね、この関東生まれの記者さんは

 

商人の街では、相手を自分の土俵に引き込むツールとしてオノマトペが重宝された、ということなのかもしれない──。では、このあたりでぼちぼち失礼しましょか。

 

……と文章を〆るが、たしかに大学卒業までの22年間を関西で過ごした私も、そう指摘されてみればオノマトペを多用しがち……だったりしなくもない。

 

おそらく、関西人は関東人と比べ、良く言えば「感性を重んじる」、悪く言えば「論理的思考に欠けている」のではないか。首都・東京を擁する関東は、排他性の強い関西よりもいろんな地方から人が集まってくるため、オノマトペによる“阿吽の呼吸”ってやつが通じにくい……っていうのも、あるかもしれない。

 

こういった関西人と関東人の気質の違いは、たとえば「たぬきそば」からも垣間見ることができる。

 

関西の「たぬきそば」とは、「甘く煮立てた大きなお揚げが入っているそば」のこと。すなわち「きつねうどん」の反対語、「そばはうどんの反対やろ!」→「きつねの反対はたぬきやろ!」といった「駄洒落(=感性的な発想)」に基づいたネーミングである。

 

一方、関東の「たぬきそば」とは、「天かす(揚げ玉)が入ったそば」のこと。すなわち「天ぷらのタ(ネ)ヌキ(抜いた)」といった「説明(=論理的な発想)」に基づいたネーミング。ゆえに、関西人からすれば関東人のたぬきそば解釈は「シャレもわからんのかい!」「つまらんやっちゃなあ」ってことになるわけだ。

 

もちろん、どっちが正しくてどっちが誤っているか……なんて判定はできないし、する必要もない。生まれ育ちの違いから生じるギャップをおたがい尊重し合って、楽しめばいい。ちなみに、かの長嶋茂雄さんは、巨人軍監督時代の「ここをグッと入れてバッと振る」みたいなオノマトペ指導が有名だったが、じつのところ生まれは千葉県だったりする……。

 

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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