ホノルル市は「スマホ・ゾンビ」退治 各国でもこんな対策が

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<欧米では歩きスマホを「スマホ・ゾンビ」と表現し、社会問題となっている。不意に通りに出て車にひかれるだけでなく、柱などの動かない物にぶつかって怪我をしてしまうケースも多いようだ>

 

米ハワイ州最大の都市ホノルルで、歩きながらスマートフォンをいじるいわゆる「歩きスマホ」での道路横断が10月から禁止される。米国の大都市で歩きスマホを禁ずる最初の例となる。

 

 

■歩きスマホでの道路横断は禁止へ

 

ホノルル市長は7月27日、歩行者がスマホを見ながら道路を横断することを禁止する法律を承認した。歩きながらいじることが禁止されるモバイル端末は携帯電話の他に、メール機器、電子手帳などの小型デジタル端末、ラップトップ・コンピューター、ゲーム、デジタル写真機器が含まれ、データ通信が可能なものとしている(オーディオ機器は含まれない)。また、911など緊急電話を発信するために携帯の画面を見るのは、罰金対象から除外されている。

 

CNNによると、法案に署名する式典の中でカーク・コールドウェル市長は、ホノルル市では高齢者を中心にスマホ歩きをして横断歩道で車にぶつかる歩行者が多いため、このような法律が必要になった、と説明した。

 

 

■最大1万円の罰金

 

ホノルルでこの法律が施行されるのは10月25日から。CNNによると、それまではスマホ歩きをしている人たちに警察が警告しつつ、10月からの法律について説明することになる。また、スマホ歩きが歩道での場合や、道路を横断する際の通話は法律違反とはならないという。

 

なお違反した場合は、初めてなら15〜35ドル(約1600〜3800円)の罰金となり、1年以内に2度目は35〜75ドル(3800〜8200円)、3度目以降は75〜99ドル(8200〜1万円)が科されることになる。

 

インディペンデントによると、2015年に発表された米メリーランド大学の研究では、2000〜2011年の間に、歩きながら携帯電話に気を取られたことが原因による怪我が全米で1万1000件以上あった。この研究結果をきっかけに、非営利団体の全米安全評議会は「米国における不慮の怪我および事故」の最大リスクに「注意散漫な歩行」を加えた、と報じている。

 

 

■各国のスマホ・ゾンビ対策

 

欧米では歩きスマホを「スマホ・ゾンビ」と表現し、社会問題となっている。不意に通りに出て車にひかれるだけでなく、柱などの動かない物にぶつかって怪我をしてしまうケースも多いようだ。

 

英ロンドンではそのため、2008年3月に歩きスマホによる怪我が最も多いとされる東ロンドンのブリックレーンで、街灯柱に緩衝材を巻いて歩きスマホをしながらテキストメッセージを送れる「テキスト通り」を実験的に作っていた

 

前年にスマホ歩きが原因の怪我が6万8000件あったという調査結果を受けたもの。「通りに柱やごみ箱など邪魔なものが多いから」という理由から、スマホ歩きを禁止するのではなくこのような解決法が取られたらしい。ただし、この調査を実施したのはテキスト情報サービス会社の118.comで、この緩衝材の導入は単なる宣伝行為だった、という意見もあった

 

一方ドイツのアウクスブルクでは昨年、スマホに釘付けになっている人を怪我から守るため、トラムの線路近くにある電信柱を地中に埋める工事が行われた。

 

文:松丸さとみ

 

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