競技人口減少の高校野球、改良の余地はどこにあるか…?

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高校野球ファンが待ちに待った「夏の甲子園」が開幕……と思いきや、しょっぱなから台風5号の影響で中止順延となってしまった8月7日。東洋経済ONLINEによる『「夏の甲子園」の陰で危うい高校野球の将来』というタイトルのコラムが目に止まった。

 

じつによく調べ込んだ、(ネット上で)6ページにも及ぶかなり長い原稿なので、詳細はまあ↑の青文字部分をクリックして読んでいただくとして、端的に言えば、

 

2017年の高校男子硬式野球部部員数は16万1573人。前年から6062人(3.6%)、新入部員である1年生は5万4295人(5.4%)減少となった。(日本高校野球連盟による発表)

 

……と、さまざまな強引な観点から「高校野球の競技人口は減っていない」とされていた“定説”が、今年になってから数字の上でもいよいよ退潮があきらかとなった“厳しい現実”に対する分析や改革案を述べた、なかなかに骨太な内容となっている。

 

この手のコラムは往々にして「悪い部分だけを指摘してお茶を濁す、あるいはそれに到底実現不可能な偏ったアイディアを付け足しておしまい」といった尻切れトンボや起承転結の「承転」抜きのパターンが大半だったりするのだが、本コラムでは、

 

  • 鉄拳制裁の封印
  • 監督に叱られた生徒のフォロー役となるコーチ陣の充実
  • ベンチに入れない部員たちで編成されたチームの練習試合や他校との交流戦の開催
  • 絶対的だった先輩後輩の上下関係をなくしたり、野球部寮を廃止して一般の生徒と同じ寮で生活させたりする学校の増加

 

……ほか、「いい変化もある高校野球の現場」として、「野球エリートじゃなくても高校野球をそれなりに楽しめるようになりつつある空気づくり」を評価する論調も含まれており、現にこういった前向きな取り組みによって、高校球児の部活継続率は上がっているのだという。

 

また、本コラムの筆者は「まだ改良の余地がある点」として、

 

  • 「世界で一番過酷な環境でプレーする野球」と言われる夏の甲子園の日程や試合方式の見直し
  • 明治から続いてきた日本アマチュア野球の“裏コンセプト”である「勝利至上主義」「エリート主義」「精神主義」の払拭
  • お金のかからない野球への舵取り

 

……などを挙げているが、上記で抜粋した“意見”のすべてが正しいのかどうかは、正直なところ私にはわからない。でも、高校野球、ひいては野球界全体が、まるで昨今の出版界のように為す術もなくこのまま衰退の一途をたどっていくのは、私にとってとても悲しいことである。

 

たとえば、草野球界で「高校の3年間、部活でみっちり野球をやってきた者」は男女問わず、甲子園出場経験の有無にかかわらず、三顧の礼で迎え入れられる。ちょっとしたヒーロー扱いだ。そして、草野球のチーム編成は接待ゴルフなんかと違って、短絡的な利害や年齢差、職業を超えたあらゆる人種の寄せ集めであり、それが長期的には仕事につながったりするケースも多々あったりする。「野球エリートじゃなくても高校野球をそれなりに楽しみ続けて」さえいれば、大人になってもかならずなにかの役に立つはず……と、私は現役の高校球児にエールを贈りたい。citrusに高校生の読者はほとんどいないんだろうけど……w。

 

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山田ゴメス

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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