「質問好きな子ども」は偉大なイノベーター候補!? 親の対応で子供の「知的体力」が左右する

人間関係

吉田和充

 

日本も絶賛夏休みだと思いますが、オランダも絶賛夏休みです。そして自分は、主に自宅で仕事をしているせいもあり、子どもの夏休み=親も夏休み、な感じになっておりまして、7月の前半から、絶賛夏休み風。長いです。

 

現在オランダ(いやヨーロッパ)では、みなさん絶賛夏休み中で、2、3週間取るのが普通なので、仕事関係の人とはあんまり連絡がつきません。なんとなく7、8月はダラダラと誰かしらが休みで、プロジェクト内では、全員揃うことがない、という状態が続いています。

 

 

■子どもの質問がかなりウザい

 

我が家の場合、まだ次男が小さいので、子どもたちだけで外に遊びには行けません。(日本以外の外国では、子どもがある年齢になるまで、学校の送迎などは親がしないといけない、という国が多いのです)なので、例えば天気が悪かったり、一緒に遊びに行く友達や保護者の都合が悪かったり、親が連れ出せなかったり…。ということで、家にいることも多くなります。

 

なので、家にいて暇を持てあましている子どもたち、というか長男(日本でいう小2)は、1日中、色々なことを質問してきます。

 

実は以前、どこで聞いたか読んだか、忘れてしまったのですが「子どもは小学校1年生くらいを界に、急に質問をしなくなる」というのです。親が子どもの質問に答えてあげない、めんどくさがってバカにする、子ども扱いしてきちんと答えない。こうした経験が子どもの中で積み重なるうちに、やがて質問をしなくなってしまうのだそうです。

 

で、これが子どもの成長にいかに悪影響を与えるのか?ということが書かれていたように記憶しています。「質問」こそが、子どもの成長を促すエンジンだからです。

 

そして大きくなっても質問ができる子どもというのは、親(や周りの大人)がきちんと対応している証拠。というか、唯一の方法は親(や周りの大人)が、子どものくだらない質問に対しても、きちんと対応するしかない、と書かれていたように思います。

 

その記憶があるので、昔から子どもに質問されたら、必ず「いい質問だね!」(Good Question!)と言ってから、答えることを意識していました。

 

これ、オランダ(ヨーロッパやアメリカ)では、仕事の時でも普通に大人同士、互いに言い合います。何か議論をしていて「質問」をする、プレゼンを聞い「質問」をする。すると、まず「質問をしてくれてありがとう!」「それはいい質問ですね!」と、「質問」してくれたことを評価したり、感謝したりするのです。Good Questionこそ議論を深める、というわけです。

 

こうしたことも経験しているので、できるだけ子どもの質問にも真面目に真剣に答えるようにしているのです。ただ、それでも「世界で一番偉い人は誰?」「二番目は?」とか、「なんでサメは川にはいないの?」とか、「海の中で一番深いところは何メートル?」「誰が見つけたの?」とか、「ネイマールは車何台持っているの?」「宇宙にはサンタはいるの?」などなど、簡単には答えられない質問も多いので、「一緒に調べようか?」とか、「パパはこう思うけど、違うかもしれないから、調べた方がいいよ」とかとか言っているのですが…。これが夏休みということで、家にいると1日中続くのです。

 

最近では、次男まで長男の真似をして完全に意味不明な質問をしてきます。「海と地球ってどっちが大きいの?」「サメとダースベーダーどっちが強い?」とかとか。ま、次男の場合は、答えを聞きたい訳ではなく、単純にお兄ちゃんの真似をしているだけですが…。

 

で、頭では「小2になって、まだこんなに質問してくるっていうのはいい兆候だ」とか思いながらも、やっぱり、ウザいのです。はっきり言って、かなりウザいのです。笑。一日中これが続くので答えるのも、かなり億劫になってきます。で、つい「知らねーよ」とか、「どーでもいいじゃん!そんなこと!」っていうのが、喉まで出かかっているのですが、なんとかグッとこらえるのに必死です。

 

 

■「知的体力」をつける環境づくりとは?

 

こうしたことに関して、汐見稔幸先生の『本当は怖い小学一年生』(ポプラ社 2013)に、とってもいい話が書いてあるので、紹介します。子どもには早期教育などより、家庭での環境づくりがもっとも大切である、という文脈です。

 

「知的体力」とは「隠れた体力」といってもよいものだが、普段の家庭の生活で育てなければならないもっとも大切なものだと思う。この力が十分育ってないのに読み書き・計算を先取りして教えようとすると、苦手科目の克服同様、勉強は「させられるもの」と思ってしまう可能性がある。

知的体力はさせられる勉強ではなく、その対極の「自分が知りたい」「調べたい」という自発的で自主的な心と身体の動きの中で育つ。

 

では、実際、この「知的体力」はどのように育つのでしょうか?

 

まず大切なことは、子どもが興味や関心を抱いたことをできるだけ尊重することだ。大人の価値観で「そんなものは役に立たない」とか「こういうものに興味を持て」などレールを敷きすぎないこと。むしろ「そういうものに興味があるのか」とおおらかに共感して応答することが必要だ。

 

現在、長い夏休み中の我が家では、この「おおらかに共感する」というのが、至難の技になってきていますが…。

さらに続きます。

 

子どもをお喋り好きにすることも大切だ。会話をする際に気をつけたいのは子ども扱いしないこと。「子どものくせに」という態度が見え見えだと、子どもは喋る気を失う。

と書かれています。

なのでやっぱり、子どものエンドレス質問には、根気よく付き合った方が良いというのです。

 

夏休みに入って、うちと同じように子どもの質問攻めや、しょうもないお喋りに付き合うことに辟易しているママさん、パパさんも多いと思います。が、ここは上記の汐見先生の言葉を思い出してもらって、夏休み終了まで、もうちょっと頑張るしかなさそうです。

 

「質問好きな(ウザい)子ども」が、もしかしたら偉大なイノベーターやアントレプレナーになるかもしれませんので。。。

 

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吉田和充

クリエイティブコンサルタント 経営戦略、広報広告戦略の立案、実施、プロデュース、商品開発、新規事業立ち上げ、海外進出プロデュースなどのクリエイティブワークを行い、企業や店舗、個人の事業拡大のお手伝いを...

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