壁に耳あり、電車に目あり。アナタのスマホは覗かれてない?

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太田百合子

 

先日電車の中で驚くべき光景に出くわした。目の前に立っていた女性がおもむろに財布からクレジットカードを取り出し、スマートフォンに何やら入力し始めたのだ。どうやらお買い物の真っ最中だったようだが、無防備にもほどがある。もしこの瞬間、誰かが彼女のスマホを覗き見して、アカウントやカード情報を記憶したら、あとからいくらでも悪用できてしまうではないか。

 

これはさすがに極端な例だとしても、日本人は電車の中でちょっと無防備にスマホを見過ぎているのではないか。筆者は毎年仕事でスペインのバルセロナに行っているが、バルセロナの電車内でスマホを見ている人は少数派。スマホなんかうかうか触っていたら、強奪されてしまう危険性があるからだ。

 

 

■想像以上に怖い「覗き見」されることによるリスク

 

治安の良い日本では、このような直接的な危険はないにしても、スマホの画面を覗き見されるリスクはある。先日も女性が電車の中で、見知らぬ男性にスマホを覗き見され、Twitterのアカウントをこっそりメモされていたという、ちょっとゾッとする話題が注目を集めた。もしSNSのアカウントが流出すれば、個人を特定して攻撃される危険性はもちろん、そこにひもづく個人情報も流出の危機にさらされる。自分だけでなく、自分とSNSでつながっている周囲の人にまで、危害が及ぶ可能性もないとは言えないだろう。

 

これはSNSだけではない。メールやメッセンジャーを覗き見されれば、そこから秘密が漏洩するかもしれない。個人的なものならまだいいが、最近はプライベートなスマホを使って、仕事にかかわるやり取りをしている人も多いと聞く。万が一業務上の秘密が漏洩してしまったら、どう責任をとるのか。

 

 

■他人のスマホを見てしまったことがある人は約8割!?

 

特に都心の電車は混んでいるから人との距離が近く、画面を覗かれるリスクは高いと考えておかなければならない。実際に少し古いデータだが、ソフトバンクが実施したアンケート調査では、77%もの人が他人のスマホの画面を見てしまった経験があると答えている。悪意の有無に関わらず、スマホの画面はそれだけ、電車の中で他人から見えやすいということを自覚すべきだろう。

 

覗き見をされたくなければ、混み合う車内ではスマホを見ないのが一番だが、暇さえあればスマホを見てしまう習慣を断ち切るのは簡単ではない。ついスマホを手にしてしまう人は、覗き見防止機能のついた液晶保護シートを活用するか、せめて画面の明るさをぐっと落として、周りから見えにくくなる工夫をしたい。

 

またLINEであれば、「LINE DECO」などを活用して、背景デザインをごちゃごちゃっとしたものに変えるだけでも、ぱっと見で文字が読みづらくなる。設定でスマホのフォントサイズそのもの小さくするのも有効。iPhoneの場合は、設定の「画面表示と明るさ」にある「文字サイズを変更」からフォントサイズが変えられる。混み合う車内などでは、覗き見の危険性を常に意識して周囲に気を配るとともに、覗き見されにくい対策を心がけよう。

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太田百合子

大阪府出身。流通業界誌、タウン誌、エンターテインメント情報誌の編集を経て、フリーライターとして独立。1995年よりWEBサイトの企画・ディレクションに携わる傍ら、インターネット情報誌、PC情報誌等で執筆する。...

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